手紙 ページ10
Aside
翌日、私の誕生日。会う人みんなにおめでとうと言われた。
そして、中也、首領、紅葉さん、私で誕生日会と称した話し合いをする。
「まずは、太宰がなんで助けに行けなかったか……。それを話します。」
そして私と首領は全てを聞いた。
「ハハハッ……」
なにも言葉が出てこない。涙だけが出てきた。
紅葉さんが、ハンカチを貸してくれた。
拭いても涙は止まらない。
私はこの二日間でどれだけ泣いたんだろう……。
「中也……。今日はメッセージカードは無いの?」
「……あぁ。」
やっぱり……。
「でも、手紙ならある。」
えっ……!?
私は手紙を受け取った。
分厚さからして、三枚ほど入っている。
私は手紙を読んだ。
******
Aへ
誕生日おめでとう。昨日はありがとう。
もう中也から全てを聞いたのだろうね。
すまなかった。
私はずっと、男の言いなりだった。
けれど、それではダメなのだと、昨日の君を見て実感した。
こんな兄なのに、私を「お兄ちゃん」と呼んでくれてありがとう。
私は、いつもAを泣かせてしまっているね。
本当は、傷付けたくないし、泣かせたくない。
けれどそうすることで、君をあの男から守れるんだ。
許して貰えないだろうけど、私はずっとAの味方だ。
写真、ちゃんと持っているよ。私にとっては宝物なのだよ。
私がマフィアにいるとき、中也と姐さんと私で、Aの誕生日を祝っていたね。
とても楽しかった。
私が幼い頃、Aと一緒に行ったあの場所、
私の誕生日になるといつもAは、
あの場所に私を連れていったね。
一面に花を用意してくれていて、「誕生日おめでとう」と笑顔で言ってくれたね。
誕生日は、いつもそれが楽しみだった。
本当にありがとう。
薬は、もう飲まないでくれ。次からは、解毒薬を送る。
1日一回1錠を忘れずにね。
私は、ずっとAを見守っている。
なにがあっても私は君が
******
この内容が、2枚にわかれて書かれていた。
最後はなんなのだろう……?
「まさか……!?」
私は、メッセージカードを保管している箱を開けた。
今までに貰った枚数は4枚。
1枚目は、『大きくなったAを早く見たい。誕生日おめでとう。』
2枚目は、『好みの髪型だったよ。誕生日おめでとう。』
3枚目は、『きっと、綺麗な人になっただろうね。誕生日おめでとう。』
*次へ
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Rin(プロフ) - 完結おめでとうございます。とてもよかったです (2022年7月16日 0時) (レス) @page27 id: 4ae69cd508 (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - きえさん» ありがとうございます!トリップ小説にもコメントくれ?本当にありがとうございます! (2016年9月4日 19時) (レス) id: 51dbbb2d03 (このIDを非表示/違反報告)
きえ(プロフ) - めっちゃよかったです!! (2016年9月4日 14時) (レス) id: 3aafe91e2f (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - 文豪ストレイドッグスさん» ありがとうございます!完結しちゃいました(笑)新作をもう見てくれたんですか!?ありがとうございます! (2016年9月3日 19時) (レス) id: 51dbbb2d03 (このIDを非表示/違反報告)
文豪ストレイドッグス - 完結おめでとうございます!とても面白かったです!!!新作も面白かったです!!! (2016年9月3日 18時) (携帯から) (レス) id: 0b69676c3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HQ&進撃 | 作成日時:2016年8月18日 18時