外せなかった包帯 ページ16
Aside
男達が私にかかってくる。ナメてもらったら困るね……。
中也には劣るけど……
「……死ね。」
アンタらなんて、目を瞑ってでも戦えるよ。
私にかかってきた男達は壁へと吹き飛んだ。
やり過ぎちゃったかな?(笑)
「さすが。マフィアで2番目の体術使い……。俺には劣るがな。」
「ンなことわかってるよ!2番目になれたの、中也のおかげだし!」
私達がそういう会話をしていると、ヒロが言った。
「そんな情報……聞いてねぇ。だが、愛しの兄はどうかな?」
そう言った瞬間、男達がお兄ちゃんの方へ走っていった。
異能力を無効化している内に、やられてしまう……!!
私はお兄ちゃんの方へ行った。
すると男達は、異能力を寸前で私に向けた。
私はそのまま異能力をくらう。
その勢いで壁までぶっ飛ばされた。
「かはっ……!!」
「A!!」
「よそ見してんじゃねーよ!!」
そして今度はお兄ちゃんがやられた。
お兄ちゃん……!!
中也は男達を次々と倒していってる。私も……
「ヒロ……。貴方は最低。だからこそ……やりがいがある!!」
私は、首の包帯を取る。
「A!?どうしたんだ!」
「この包帯は、お兄ちゃんと私の唯一の繋がりだった。けれど、ちゃんと向き合って、新たな繋がりを見つける事が出来た今、この包帯はもうお古。」
私は包帯を捨てた。
そして言葉を唱える。
「静かな光は我に刃向かうことなかれ。」
すると私の背中から、大きな羽が現れる。
「俺と同じ異能力を強化できるのか……!?なぜそれを……」
「お風呂入るときに包帯を外したら、たまたま羽が生えた(笑)……ヒロ、私は貴方を許さない。お兄ちゃんの罪は、私に悲しみを与えたこと。そして愛を与えなかったこと。貴方の罪は、私の大切な人達を、巻き込んで傷付けたこと!」
「たかが異能力の強化がなんだよ。俺には意味がねぇ。」
だろうね……。でも、少しでも時間を稼ぐことが出来るのなら……。
今まで迷惑をかけたお兄ちゃんや中也を、助ける事が出来るのなら、
私は死ぬことも恐れない。
最後にお兄ちゃんに会えたから。成長した姿を見せれたから。
また3人で笑い合う事が出来たから。
もう、満足……。
お兄ちゃん、
「包帯、外す事が出来たよ……。今までありがとう。中也、お兄ちゃん、大好き!……『たとえ私が死のうとも』」
そして私は、意識を失った。
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Rin(プロフ) - 完結おめでとうございます。とてもよかったです (2022年7月16日 0時) (レス) @page27 id: 4ae69cd508 (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - きえさん» ありがとうございます!トリップ小説にもコメントくれ?本当にありがとうございます! (2016年9月4日 19時) (レス) id: 51dbbb2d03 (このIDを非表示/違反報告)
きえ(プロフ) - めっちゃよかったです!! (2016年9月4日 14時) (レス) id: 3aafe91e2f (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - 文豪ストレイドッグスさん» ありがとうございます!完結しちゃいました(笑)新作をもう見てくれたんですか!?ありがとうございます! (2016年9月3日 19時) (レス) id: 51dbbb2d03 (このIDを非表示/違反報告)
文豪ストレイドッグス - 完結おめでとうございます!とても面白かったです!!!新作も面白かったです!!! (2016年9月3日 18時) (携帯から) (レス) id: 0b69676c3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HQ&進撃 | 作成日時:2016年8月18日 18時