スピード ページ19
Aside
いきなり現れた男はシズクと名乗った。
「これがゲームだって……?ふざけるな!!アンタのせいでどれだけの人が傷付き、苦しみ、死んだと思ってんのよ!!」
すると頬を殴られる。
「女性にも手加減無しかい?」
「知るか。俺のせい?ふざけてるのはどっちだ。俺はただ提案しただけだ。『太宰の妹を誘拐すれば?』って。」
なんなのこの男は……!?ただ薄く笑っているだけで、何も感情が読み取れない。
こんな人、初めてだ……。
「俺はグループに入っていた奴の兄でな。お前に殺されたと聞いて、ムカついたよ。真実も全部知ってたけど、今更そんなの関係ねぇよな?さぁ、早く!!戦おうぜ!俺は暴れたい。解き放たれたい……!!」
この男に似合う言葉は、
『狂人』
だろう。
「A、下がっていろ。この男は私が片付ける。」
「でも!!」
「お前は今、強化能力使って傷だらけだろ。しかも体力ももう残ってねぇはずだ。安心しろ。俺らが負けたことがあるか?」
中也とお兄ちゃんは笑った。
双黒、再び……か。
「気を付けて!!」
私はそう言って、ヒロをおんぶして壁に寄りかかった。
「誰でも良い!俺を満足させろ!」
戦いが始まった。
と、同時に、『ドォォン』という音がした。
振り向くと、お兄ちゃんが壁までぶっ飛んでいた。
え、今の一瞬で……?
ウソ……
「太宰!」
「中也!後ろ!」
そして今度は中也が殴られた。
「あ〜あ、つまんないな……。あ、話してなかったっけ?俺の能力は『速度上昇』スピードアップ能力さ!」
無理だ……。勝てるわけない。
「ハァ?スピードアップ?だからなんだ。」
そう言って中也は起き上がる。
「スピードが速いだけで勝った気になってンじゃねぇよ!」
そしてお兄ちゃんも立ち上がる。
「君、スピードだけは速いね。けれど、体術だったら中也と妹の方が上だ。」
「フッ……。そう来なくっちゃ。」
そして、3人は戦い続けた。
互角とは言い難い。あきらかにお兄ちゃん達の方が押されてる。
お願い……!!もう……これ以上は……
・
そして、お兄ちゃん達はボロボロになった。
「もう……やめて……」
「いいよ。俺ももう殴られたくないしね。代わりに、俺と一緒に来い。」
シズクはそう言った。
「……わかった。」
「……A……」
安心して。お兄ちゃん。私は大丈夫だから。
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Rin(プロフ) - 完結おめでとうございます。とてもよかったです (2022年7月16日 0時) (レス) @page27 id: 4ae69cd508 (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - きえさん» ありがとうございます!トリップ小説にもコメントくれ?本当にありがとうございます! (2016年9月4日 19時) (レス) id: 51dbbb2d03 (このIDを非表示/違反報告)
きえ(プロフ) - めっちゃよかったです!! (2016年9月4日 14時) (レス) id: 3aafe91e2f (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - 文豪ストレイドッグスさん» ありがとうございます!完結しちゃいました(笑)新作をもう見てくれたんですか!?ありがとうございます! (2016年9月3日 19時) (レス) id: 51dbbb2d03 (このIDを非表示/違反報告)
文豪ストレイドッグス - 完結おめでとうございます!とても面白かったです!!!新作も面白かったです!!! (2016年9月3日 18時) (携帯から) (レス) id: 0b69676c3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HQ&進撃 | 作成日時:2016年8月18日 18時