デュラララ!! †今日も危険な池袋†×２

†×２　prologue† ページ1

キレた奴らが集う街、東京・池袋。

その街にはかつて、『黒猫』と呼ばれる情報屋が存在した。

しかしそれは昔の話。

彼女は三年前、忽然とこの池袋から姿を消した

…が。

かつて『黒猫』と呼ばれ、この街…池袋で『最も危険』な彼女、神威Aが帰って来たのだ。

何故帰って来たかは誰も知るはずもなく。

やはり彼女は謎に包まれていた。


そんな人間嫌いの彼女が、池袋の危険人物に巡り会った。

それは偶然なのか必然なのか。

はたまた人間を愛してやまない情報屋、折原臨也と「お付き合い」する事になったり、

首無しライダー、セルティ・ストゥルルソンと仲良くなったり。

それも偶然なのか、必然なのか。

池袋の喧嘩人形、平和島静雄が彼女に恋をしたり。

それまたこれも偶然なのか、必然なのか。


全て分からないまま。


　


　
巡り会った男女達。


彼女達がこれからどうなって行くのか。


　


そこの貴女、または、貴男。


貴方達の目で確かめて見ればどうだろうか。


†††††††


あたしは、人が嫌いだよ。


自分が人間だけどね。

だからあたしは自分が嫌いなんだ。悪い？


もしあたしが人を…自分を好きになる時が来たら、


その時あたしは、きっと此処には居ない。


人間は嫌いだ。


自分勝手で、偽善や同情ばかりで、真実なんて一つも無いじゃないか。


おまけに退屈で。


面倒な事ばかりで。
欲にまみれて。

まあ、欲深いあたしが言える事じゃ無いけど。


とにかく、人は嫌い。理由なんて並べれないくらいに嫌い。大嫌い。嫌い。心から嫌い。本当に嫌い。言葉になんて出来ないくらいに嫌い。


そんなあたしは、あんたに言った。

「あたしに人を好きにさせてみろ」、と。

実際どう言ったっけ？

あんたに言った言葉なんて覚えてない。


とにかくあたしは人が嫌い。言えるのはそれだけ。


そんなあたしをあんたは愛した。いや、愛してる。


あんたはきっと馬鹿。


こんなあたしを好きになったんだ。馬鹿だ。


きっと、


あんたの道は棘の道になる。


それでも、あたしを愛す？


…あたしは何を言ってるんだか。


ようこそ、池袋へ。


まぁ楽しんでいきなよ。


どんな事があっても知らないけどね。

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