食事＊６５＊ ページ16
「貞ちゃん、泣かないで」
二人を支えていた燭台切さんが太鼓鐘さんの目元を拭う。
そんな彼の目は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿思わず怯んでしまうくらい、冷たいものだった。
「･････僕はね、ちゃんと自覚してたんだよ。自分が周りにどんな刀だと思われてるか。『現実主義者で、面倒見がよくて、みんなのことを想って行動できる、優しい刀』だっけ？だから僕はずぅっとその通りにしてきた。
加羅ちゃんや鶴さんが罵られても、責められても、僕は深入りしなかった。だけど、しなくて正解だったよね。
＿＿＿＿＿＿＿どうせ、君達とは話し合っても無駄なんだから」
空気が再び重くなる。
普段感情をあまり出さない大倶利伽羅さんも、慌てたように燭台切さんを呼んでいる。
だけど彼は大倶利伽羅さんに応えることはなく、そのままみんなを笑って見下ろしている。
「なんだかね、もう疲れちゃった。･･･ねぇ、自分の主や仲間を傷付ける刀を殺していいならさ････僕だって、君達のこと殺しちゃってもいいよね？」
「････は？」
「おい光忠、いい加減にしろ･･･！それ以上は、」
「加羅ちゃんは黙ってて」
「っ、！」
「加羅ちゃん達は優しいから君達に手を出さないんだよ。特に加羅ちゃんなんか、全部自分が悪いって思い込んで負の感情を抱え込んじゃうくらい優しい子なんだ。それを分かってないくせに、勝手に二人がどういう刀か、なんてものを語らないでよ。大体、」
.
.
.
.
「光坊！！！」
燭台切さんの暴走は、鶴丸さんによって遮られた。
「････つる、さん･･･？」
「疲れたのはこっちだ･･･ああもう、うんざりする････」
『鶴丸さ、』
「俺は誰かに守ってもらいたいわけじゃないんだ。理解してもらおうなんて思っちゃいない。だから････いい加減、仲間内で争うのは止めてくれよ」
「･･･光忠。お前は俺のことを優しいというがな、それはお前の中で･･･だ。俺が全部悪いのは事実だ。思い込んでるわけじゃない」
「違うっ！加羅ちゃんは何も＿＿＿＿＿＿＿＿＿」
「ちょっと！ストップ！！」
燭台切さんと大倶利伽羅さんの間に入った加州さん。
加州さんはため息を吐きながら私の手を引いた。
「喧嘩は止めてよね。主が困ってるでしょ」
「別に喧嘩じゃ･･･」
「とりあえず刀しまって」
「････」
燭台切さんは渋々といったように、刀を鞘に納めた。
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にゃ - っぐぅ…なんか辛くなってる…個人的ですがハピエン期待してます…(泣) (2023年2月11日 15時) (
レス) @page29 id: eb220bc671 (このIDを非表示/違反報告)
こんるり(プロフ) - おぉぅ……！！辛い展開になっている…… 個人的にはハッピーエンドを期待しています！更新無理しない程度に頑張ってください！！ (2020年1月10日 19時) (レス) id: 7bb9678102 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@黒太宰さぁぁん！さん» コメントありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月13日 15時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@黒太宰さぁぁん！ - 続編おめでとう御座います！久しぶりに見に来たら2が出ていて驚きました！うわぁぁ！！一兄達の関係や鶴さん、伽羅君続きが気になる…此からも更新頑張って下さい*^_^* (2019年6月8日 18時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2019年6月1日 20時
