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ページ28

···佐久間···

端っこのテーブルで クラスメイトと昼食をとっていた佐久間が オレに気づいた。
一瞬 目が合ったが スグに逸らされてしまう。

オレが 生徒会の業務で 忙しくするようになってから 佐久間とつるむ時間がなくなっていた。
そんな佐久間は 少しずつ オレから距離を置いているようだった。

気にはしていたが なんでも話し合ってきた親友なのに 何の相談もなしに 勝手なことばかりしているオレからは 話しかけることができなかった。




玉「···」

宮「な···何?」

席について 食べ始めようとした時 不意に 向かいの席にいる 玉森くんの視線に気がついた。





玉「別に····これでいいのかなぁ と思っただけ···」

宮「えっ···何のこと?」

ランチ定食のことかな···確かに Bランチは オレの好きな焼肉定食だったけど···Aランチの唐揚げランチ タルタルソース付きに惹かれてしまったからな···。



玉「オレと いると···いろいろ 失くすモノも あるかもよ···」

宮「···えっ···」




玉「ハァ····何でもねぇ···早く 食え 昼寝してぇ···」

宮「···」

玉森くん···

藤『アイツは オレのやり方が 気に入らないんだ』

藤ヶ谷会長の 言葉を思い出す。
玉森くんは オレの今 置かれている状況を 気にしてくれているのかもしれない。

佐久間のこと以外は オレに 失くすものなんてない。
ましてや 横尾先輩のように 大きな夢があるわけでもないし···

玉森くんを失う方が 今のオレには 考えられないよ。

····なんてこと···とても 言えないけど···



宮「フフ···今日は ポカポカで お昼寝日和だね···玉森くん···」

オレは 精一杯の笑顔で そう答えた。

玉「···!」

急に 玉森くんの 箸を持った手がとまる。
突然 苦しそうな 顔をしたかと思うと もう片方の手で頭を抱えうつむいてしまった。

宮「どうしたの? 頭でも 痛い!?」

玉「···障るな···! 何でもねぇ···先に 行く···」

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misaki12 - ガヤさんがとにかく可愛い!最高です! (2019年11月24日 0時) (レス) id: b799d65de8 (このIDを非表示/違反報告)
1PWz1HLsOKdBFD9(プロフ) - いろんな小説を読みましたが一番ドストライクな玉森くんでした!とてもキュンキュンさせていただきました^ ^もう見られていないかもしれないですが感謝の気持ちをお伝えします。ありがとうございました! (2019年9月12日 17時) (レス) id: 213a56e9c0 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ(プロフ) - 書いてくださいますかっ?! ほんと、無理だったらいいんですよ?! でも楽しみにしてます♪( ´▽`) (2016年11月29日 20時) (レス) id: c04f163397 (このIDを非表示/違反報告)
micarin(プロフ) - 優子様 ありがとうございます^^また 何かしらで?読んでくださったら 嬉しいです〜 (2016年11月17日 13時) (レス) id: 10314a7a80 (このIDを非表示/違反報告)
micarin(プロフ) - 野菜 様 読んでくださってありがとうございました^^いずれこのシリーズのわた〇い書いてみたいなとは思ってますが 明るい話ではなさそうですね〜(´;ω;`)次回も よかったらのぞいて見て下さいね^^ (2016年11月17日 13時) (レス) id: 10314a7a80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:micarin | 作成日時:2016年9月9日 2時

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