エスプリ 2☆〜ドS プリンス〜(TM)

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硬式のボールだな···それにしても 随分 ボロボロだな···よっぽど 思い入れのあるモノなのかな···

宮「···藤ヶ谷会長···野球とか されてたんですか？」

藤「いや ···オレは スポーツは見る専門だよ。これは···渉のものだ···」

宮「···横尾先輩···ですか···？」

藤「渉はね 名門野球部の顧問が こぞってスカウトしにくるほどの有望株だったんだよ｡
本人も プロになるために必死で努力していた」

宮「へぇ···知りませんでした···スゴイですね」



ん···？アレ···？

でも じゃあ 何で 野球部のヤの時もない この学園に···




藤「プロに なっていたかもね···オレが こっちに引っ張っらなかったら···」

宮「····」

藤「当時のオレは 渉以外を側近に置くことなんて １ミリも頭になかった｡
どうしても 渉が欲しかったんだ···
だから プロになる夢も 親しい友人も ···当時 付き合い始めたばかりの彼女すらも··· 全て捨てさせて オレの 傍に連れてきた｡


···あらゆる手をつかってね···


··· 渉は オレのこと 相当 恨んでると思うよ···」

宮「···」

藤「フフ···引いた···？ 」

宮「あっ···いえ···あの···」

どう 返せばいいのか 分からず ただただ 目が泳ぐオレ···

会長は そんなオレの反応を 楽しそうに眺めていた｡

藤「···そういうワケで 裕太は オレのやり方が 気に入らない｡
キミを そういうことに 巻き込みたくないんだろ···
まぁ···秘書だろが 母親だろうが 肩書きはどうでもいいさ｡
裕太が どういうつもりであっても 行き着く先は 同じだってこと··· 忘れないでね 宮田くん」


行き着く先···

オレが···未来の社長秘書···ってことか···？





宮「ん〜〜〜·····」

ダメだ···全く 想像できん···

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