エスプリ 2☆〜ドS プリンス〜(TM)

＊ ページ22

玉「ネクタイ···」

それからというもの 玉森くんは オレに いろいろと 要求するようになっていた。

今朝も 壁ドンされながら 玉森くんのネクタイを締めている最中だ｡

宮「···たっ 玉森くん···近すぎて ネクタイ 結べないよ···」

玉「···早くしろよ 遅れんだろ···」

宮「···ごっごめん···」

緊張しているせいか 手元が 震える｡

宮「息が···」

かかるんですけど···




毎日 これでは 身が···いや···心臓がもたない···
玉森くん 意外と甘えん坊さんなんだもん···
可愛くて←(？) ドキドキしてしまう

お母さんの立場で接しないとと思っているのに オレの中にある ヨコシマな 思いがチラチラと 見え隠れする｡

いかん！いかん！
純粋な気持ちで 彼を 包み込んであげないと！


それにしても···玉森くんって お母さんに こうやって 甘えていたのかな···
きっと 優しくて 家庭的な お母さんだったんだろうな···






藤「···全くの 反対だ」

宮「はい?」

藤「裕太の母親は 玉森グループの影の権力者と言われている｡
現 社長 裕太の父親の背後から それはそれは上手く会社の運営を操作していらっしゃる才女だよ。
全国ジェンダーフリー連合会の会長を2期 務めていたこともある｡
···まぁ···お世辞にも 家庭的とは 言えないかな···」

宮「はぁ···そっ···そうですか···」

藤ヶ谷会長に 呼び出され 現状(？)報告をしに来た｡

何気なく 玉森くんのお母さん像を聞いてみたけど 想像と違うようだ｡
まぁ···そうだよな···あの会社の 社長夫人になる人だものな···

藤「···それにしても···あの裕太が 宮田くんに 甘えてくるのか···」

藤ヶ谷会長は 微妙に右側の口角を上げながら ニヤリと笑った。

宮「あっ···甘えるというか···ちょっと前まで避けられていたのに···急に 距離をつめてきたというか···」

藤「···なるほど···いい傾向だ···」

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