【あんスタ】ゆうくん目当てで来たのに瀬名泉がいるとか聞いてない！！【瀬名泉】

ゆうくん推し！ー２４ー ページ26

そんな悲劇の次の日。


明星は私を呼びに来、3-Aに行くことになった。

というか、いつまで二人で行動しなくちゃいけないんだろ・・・。


「たっだいま〜☆」
「ただいまって･･･自由すぎるだろう。おっと、一ノ瀬も一緒か」
『呼ばれたからね』
「近ごろAちゃんと仲良しだよね〜、明星くん」
『えっ、ゆうくん･･･まさか嫉妬！？嫉妬してくれてるの！？！？ありがとう神様遊木様！！！大丈夫！！私の心はいつだってゆうくんの物だからねぇ♪』
「(････何だか昔より“あの人”の喋り方にそっくりになってきてる･･･って言ったら怒るかなぁ)」


何故か悩ましげな表情をするゆうくんに、明星はどや顔で「秘密！」と笑った。


まぁ、調子が戻ったようでなにより、だね。


「そうか。それより一ノ瀬、どうかしたのか？浮かない顔をしているようだが･･･」
『んー？いやぁ、実はさ･･･下駄箱に手紙が入ってたんだよね』
「そ･･･それって、もしかしてラブレター！？そういえばAちゃん、昔からモテてたもんね･･･」
『やだなぁ、ゆうくんったら。ゆうくん以外に好かれたって意味ないんだからね？大体、私に惚れる男ってロクなのいないし････』
「あ〜････何だか言ってること分かっちゃうよ･･･。確かに変人だよね」
『？ゆうくん、何か特定の人思い浮かべてない？』


憐れむように背中を擦られたけど、マジで誰のこと言ってるんだろう･･･？



と、氷鷹が手紙を見つめて首を振った。


「いや、恋文ではないだろう。どちらかというと果たし状に見えるのだが」
『え〜？そんなことされる覚えないんだけどな････』
「読ませてもらってもいいか、一ノ瀬」
『ああ、どうぞどうぞ』


氷鷹は手紙の内容を声に出して読み上げる。


放課後、一人で武道場まで来い。とのことらしい。


手紙を寄こしてきたのは竜王戦で会った、更に言うならあの紅月のメンバーである鬼龍先輩だった。

マジか･･･私が何かしたというよりも、動向に気付いて潰しに来た、が妥当かな？



だけどその考えは、ゆうくんが否定した。


「でも鬼龍先輩は生徒会役員じゃないし、そんな暇もないと思うんだよね。多分、転校初日にAちゃんが貸したハンカチを返したいとかじゃないかな？」
「ふむ。そうかもしれんが、一応警戒しておけ。俺達も武道場の近くで待機しておく。何かあったら呼んでくれ」

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