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第1話 ページ12

桃side


青「いただきます!」

「いただきます」


流星が帰ってきてから2人でご飯を食べる


今日もそんな何気ない時間を過ごしてるけど


何気ないと思ってるのは流星だけ


俺は、この何気ない時間にとある作戦を決行しようとしてる


それは…


「なぁ流星」

青「ん?」

「あのさ」

青「おん」

「ただのメンバーに…ただのメンバーの流星に戻ってほしい」

青「え…」


流星のドラマでヒロインの子が言ってた台詞


あのシーン、切なかったやんな。


流星の演じてる役は一途に思ってるからこそ。


そんなシーンを見てた時に思ってん


流星がこの台詞を言われたらどうするんやろうって


だから何気ない日に見せかけて仕掛けてみた


ドラマを見たことはあえて隠して、流星の反応を伺うために


青「…どういうこと?」

「そのまま。ただのメンバーに戻ってほしい」

青「別れたいって、こと?」

「……」

青「本気…?」


パクパクと食べ進めてた箸を置いて、俺を真っ直ぐ見つめてくる流星に思わず折れそうになる


でも、ここで折れたらあかん。


確かめるんや。流星の気持ちを。

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作者名:まかろん | 作成日時:2023年10月1日 16時

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