【青葉城西】俺らのマネは、イエスマン。【HQ】

はい、が四十三回。 ページ45

「お腹すいた…。」

謹慎2日目。


両親は仕事。

留守番。

1日中することなくて、勉強して、テレビみて、寝て起きた。

でももう寝れなくて。

起きたら夕方くらい。

カーテンから夕日が差し込む。


「あたま、いた…。」




『離れて。』



昨日から離れない。

ずっと、こびりついて。

拒否された。

しょうがない。でも、、


「なくなっちゃった…。」


私の、大切な場所。

どうしようもない、虚無感。

空っぽの、心が寒い。



リビングで、お水を飲む。

立ちくらみがして、ふらつく。


がたんっ…！


テーブルに膝をぶつけて、書類が落ちた。

「やば…。」


拾うと、ひらり、何かが落ちた。


のぞいてみると。



戸籍の、書類。


「梅沢…A…………え。」


私の家は、三人家族。


梅沢 宗

梅沢 佳織

梅沢 A




「なん、で…。」



私は、なにもできなくて、取り柄もなくて。

大人しくて、気弱。


部活でもみんなに迷惑かけて、

それでも。

私には、居場所がある。


帰る我が家がある。

そう思ってた。


たとえお母さん、お父さんが私に冷たくても


きっと、愛してくれてるって。



でも。


わからなかったの。

「梅沢、A…。私は…。」






戸籍””養子









ほんとうに、誰にも必要とされてないなんて。

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