【青葉城西】俺らのマネは、イエスマン。【HQ】

はい、が三十三回。 ページ35

最近、体調が不安定で優れない。

もともと体が弱い私。

酷くなってきてる、気がする。

今日も頭がぐわんぐわんとなって、吐き気がお腹の底から湧き出てくる。

それでも部活は出る。

ていうか私が出たいだけ。

いつも通りの時間に起きて、朝ごはん作って、
1人で家を出て電車に揺られる。

いつも通り準備をして、愛梨ちゃんや先輩がくる。

挨拶をする、愛梨ちゃんが話をして。

やばいな、私。

普段通り、のはずなのに。

先輩と仲良く喋ってる愛梨ちゃんをみて、勝手にイライラし出してしまう。

私は仕事してるのに。

なんで、手伝ってくれないの？

別に、見てもらいたいわけじゃない。

マネの仕事は、私欲を混ぜてたら続かないから。

でも。



「っ…。」


頭が痛くて、倒れそうになる。

とにかく横になりたくて。

でも仕事はしたくて。


「徹先輩。」

とりあえず声をかける。

練習中断してすいません。

「ちょっと、あの、体調が優れないので…。」


「んー？大丈夫？今日はもういいよー！」

笑いながらいってくれた。

心配した様子ではなかったけど。


一応、具合悪そうにして見たんだけど。

いや悪いけど。

一礼をして、体育館を出る。

「は…はあ…！」

荒い呼吸と、早くなる動悸。

痛い、いたくて、苦しい。


涙が一粒、零れ落ちた。

はい、が三十四回。→←はい、が三十二回。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す