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兼続の心 ページ3

上杉は伊達に負け、不義の徳川に降る事となった。
兼続の心は、あの輝いた皆の心を魅了する心では無くなって行ったのだ。

兼続「上杉は徳川に忠誠を誓いますので、どうぞよしなに…。」

家康「なんの、お主を殺せと皆が言っておっての…」

家康の顔は冷徹だった。

兼続「……」

景勝「失礼ながら…」

景勝が真剣な顔をして、家康に発言をした。

景勝「この国に義がなくなったら、この国は滅びまする…」

兼続「景勝…様…」

兼続は己の主君、景勝を見た。
頼もしき、景勝の顔がそこにはあった。
兼続は、泣きそうになったが何とか堪えた。今の兼続の心に景勝の顔と、発言が、兼続には何とも言えない気持ちにさせた。

そして、家康が口を開いた。

家康「…分かった。上杉を許そう。だが石高は30万石に召しあげる。」

景勝「はっ…」

兼続「はっ…」



米沢に戻り兼続の心は、罪悪感で埋め尽くされていた。そして思った。
私が…私が、あの書状を書かなければ、上杉は30万石に召し上げられず、三成は、死なずに済んだのでは?…と。
そんな思いが景勝に伝わったのか、景勝は静かに口を開いた。

景勝「兼続、お主が悩む必要などない…。この行いは義の行いだ。誇りを…持て。」

兼続「っ…はい…」

黒のわだかまりがごろりっと、少しずつ取れて行った。
始めて兼続は長谷堂以来、泣いた。

兼続「景勝様っ…申し訳っ…ありませっ…ぬ…!!うっ…うあっ…うっ…!!」

兼続は景勝の胸の中で泣いた。
ずっと、ずっと。
景勝の兼続の背中を撫でる手が、優しくて、温かくて。兼続は泣いた。




しかし、この時の兼続は知らなかったのだ。
義の友、幸村が九度山に幽閉される事が決まったのを。

心崩壊→←長谷堂


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名も亡き私はブラックガール(プロフ) - 兼続大好き野郎!さん» ありがとうございます!!これからも頑張ります!! (2016年7月23日 2時) (レス) id: 937daecef9 (このIDを非表示/違反報告)
兼続大好き野郎! - 面白いし悲しい!更新頑張って下さい! (2016年7月21日 15時) (レス) id: 45a15965f9 (このIDを非表示/違反報告)
名も亡き私はブラックガール(プロフ) - 月潮カエデさん» 返信遅れてごめんなさい!ありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2016年3月8日 2時) (レス) id: 937daecef9 (このIDを非表示/違反報告)
月潮カエデ(プロフ) - 兼続大好きなんです!!更新頑張って下さい!! (2016年3月6日 13時) (レス) id: 745a97c82c (このIDを非表示/違反報告)
名も亡き私はブラックガール - 岡葉 茜さん» あっ、ありがとうございます!更新頑張ります!! (2016年2月18日 21時) (レス) id: 937daecef9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名も亡き私はブラックガール | 作者ホームページ:やらかせ!  
作成日時:2016年2月13日 2時

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