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基山先輩って優しいんだな。
昨日あった出来事を思い出して、なにも知らなかった先輩のこと少し分かった気がする。
生徒会の先輩は優しいのかもしれない。
灰崎先輩を除いて。
そう思ったら、他の先輩のことも知りたくなってきた。
まぁ、そんなに急がなくても、これから体育祭とかあるし。
・・・・・・・・・・・・
貴「疲れたー！」
ダンスの授業が終わり、やっとホームルームの時間になった。
へ「もう疲れて部活できない。」
貴「今日部活ない〜」
へ「え。いーな、文化部は。」
貴「芸能科は大人しくてなんぼだよーだ」
そんなことを話していると、ホームルームが終わり、部活の時間になった。
帰ろうとすると、スマホが鳴った。
開くと、
貴「げ。今日仕事入った。」
へ「どーんまい。ま、頑張れ」
そう言ってヘルセは教室を出て行った。
撮影は楽しいけど...肩こったぁー
時計を見るともう7時半で、辺りは真っ暗。
少し汗ばむ気温の中、家までの長い道のりをひたすら歩く。
すれ違う人はみんな会社から帰ってきた人。
こういう時制服ってやだなぁ。
そうすると、後ろから声をかけられた。
野「谷澤？なにしてるの？」
野坂先輩が制服の姿で立っていた
貴「あ、いや、今日仕事が入って。」
野「そっか。芸能科は大変なんだね。」
貴「まぁ、いろいろですね」
野「家まで送るよ。こんな暗い道、1人で歩いたら危ないよ」
貴「いや、大丈夫です！先輩に迷惑かかるし。」
私がそう言っても、私の隣を並んで歩いてる。
少しすると先輩がこっちを向いて、
野「何か言った？」
と、少し怖い顔をして言った。
貴「あ、お願いします。」
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作者名：弥風 | 作成日時：2018年12月26日 11時
