1.琥珀眸の彼女 ページ1
2018年7月某日
深夜の新宿歌舞伎町、五条は虎杖を連れてやってきた
虎杖「うわぁー、なんかココら臭くない?」
五条「仕方ないよ、そういう場所だから」
彼が感じる臭いはアルコールの臭いや吐瀉物の臭いだろう
ココはそういう町だ
虎杖「ねー、センセー、ここに何しに来たの?
俺、さっき補導しかけられたんだけど」
制服を着ていたため警察官に声をかけられ逃げてきたばかりだった
五条「会っておかないと行けない子がいてね
折角だから悠仁にも会わせようかなーってね
あー、きたきた」
待ち伏せしていた居酒屋から大学生の男女数人が出てきた
「げっ」
その中の1人が五条を見ると足を止めた
「あれ、Aどーしたの?」
その彼女はAと呼ばれていた
「私、もう帰んなきゃだわ
これ今日の飲み代、お釣り要らないから!」
と横にいた女の子に5000円札を渡した
「え〜Aちゃん帰っちゃうの?
二次会は?
あ、てか、連絡先教えてよ〜」
と後ろにいる男子学生に声をかけられる
「ごめん、またの機会にね」
そして逃げるように走り去っていった
五条「あー、行っちゃった
悠仁、今走っていった子捕まえて」
虎杖「え?なんで??」
五条「いーから」
虎杖「はーい」
虎杖は屈伸を数回すると走り出した
・
「追いかけてきてる…
でも、アイツではない」
Aは歌舞伎町の外まで走り抜けた
「ズボンで来て良かった」
虎杖「おねーさーん!待ってー!」
「はっ!?何あの子、足速くない?」
Aは驚き、*新宿御苑までやってきた
*大きな自然豊かな公園です
既に閉園してる為、3mの高さのある壁の柵を超え侵入
虎杖「えぇ?入っていいの?」
躊躇うも同じように壁を越え侵入
「高専の制服…
あなた何者?」
虎杖が園内に入るとAが待ち伏せをしていた
虎杖「虎杖悠仁、一ヶ月前に呪術高専に入学してきました!」
「そう、なんで私を追いかけてくるの?」
虎杖「それは、五条先生に言われて…」
「はぁ、あの人の言う事なんて聞くもんじゃないよ」
虎杖「えぇ?どうして?」
「アホくさいから」
虎杖「でも、俺、お姉さん捕まえろって言われてるんだよなぁ」
「どう考えてもアホくさい命令じゃない」
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作者名:蒼夏 | 作成日時:2021年5月12日 0時