61.甘いカフェオレ ページ6
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翔は、久しぶりに私が作ったご飯を
『美味しい。』って嬉しそうに頬張って
あっという間に 完食してくれた。
話し合いをするってなって、
先に片付けをしてから ゆっくり話をしたくて
洗い物をしてしまいたい。って翔に伝え
台所で作業をしようとしたら
｢いいよ、俺が後でやるから｣って、
翔は私の手を握ってリビングに私を引っ張った。
｢ちょっと待ってて！｣って、どこに行くのかと
思えば ｢お待たせ！｣と 数年前に、
一緒に買った お揃いのマグカップ2つ。
｢はい、Aの大好きなミルクと砂糖 たっぷりの
カフェオレ作ってみた｣と目の前に置いてくれた。
1口飲んでみると、
｢おいしい、好み、ありがとう｣と翔を見つめた。
本当に好みの味で、びっくりした。
いつもは、私が入れたのがいいって
私が居る時は絶対に入れないし
入れたとしても 私のミルクと砂糖を
たっぷり入れるカフェオレは邪道でしょ。
お子ちゃまだな〜 ってバカにして
ブラックで出して来てたのに。
ブラックのアイスコーヒーは
眠気覚ましにいつも仕事の時は飲むけど
プライベートはリラックスのために
ミルクと砂糖を多め。
｢本当に？よかった。
どれくらいが好きそうなのかなって
思ったけど 結構入れてみた。｣
｢ありがとう。嬉しい。｣
｢喜んで貰えて よかった。
どっちから、話す？っても、
俺としては Aの話から聞きたいかな。
じゃないと、なんで 出て行ったのか。
俺のなにが悪くて 反省をしないとダメなのか。
ってのも、聞いた上でAの気持ちに
ちゃんと俺は答えたい。」と翔は言った。
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作者名：ゆる | 作成日時：2019年6月21日 12時
