66.家族 ページ11
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翔ともう一度向き合いたい。
その言葉を貰えただけで充分。
｢俺、ヘタレだし 言葉足らずだし ずっと
Aとは一緒だって 幼いあの日から思ってた。｣
''私、大きくなったら
翔ちゃんのお嫁さんになる！"
"僕、大きくなったら
Aちゃんの旦那さんになる！"
と、言ってファーストキスをしたあの日。
今でも俺はちゃんと覚えてる。
｢あの日って、初めてキスをした日のこと？｣
｢そうだよ、Aは やっぱり、
ちゃんと覚えててくれるんだね｣
｢そんなことないよ、翔が
覚えててくれたことに びっくりしたけど｣
｢俺さ、俺の中では、Aは
もう大事な嫁で 家族と思ってしまってて
今の嵐の状態を考えたら 今は、
結婚は出来ないって分かってるだろう。
だから、2人で同棲して 居られたら
納得して貰えるというか それで大丈夫だと
勝手に自分で思ってた。事実婚的な？｣
｢そんな、大事な嫁で家族って.....｣
｢ごめんな、自分勝手だよな。
何も言ってないのに 大事な嫁で家族って。
でさ？今さらかもしれないけど、
夜会の収録の時 記念日 近かったんだよね。
分かってた？？｣
｢うん、付き合って6年だね｣
｢そう、本当はその日に渡そうと思ってた｣
と、言って 俺は 指輪を出したんだ。
今さらだし、結婚 今は、ムリでしょ！とか
言ってたけど やっぱり Aとの子供を
考えると早い方がいいしと思った。
俺ら、今年で 35歳の歳だし
自分たちがHappyじゃないのに
ファンの子たちにHappy?なんて
聞けないからね。
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作者名：ゆる | 作成日時：2019年6月21日 12時
