喰らえ。仕返し。【柳田】 ページ20
いつもいつも、
あなたはあたしをバカにする。
だから、今日は
仕返しをしてやろうと思う。
練習日の今日。
あたしは歴史を変える。
監督「マサ、10分休憩、その後サーブ練習しろー」
柳「はい」
みんなに水分とタオルを渡す。
「サーブやるんだって？」
柳「うん」
「頑張ってね！」
柳「Aに言われなくても頑張ってるし」
「な、ムカつくなぁ！」
柳「勝手にムカつかれても困るけど」
仕返しする気も失せるよコイツ←
どうしたら照れるんだろうとか、
考えはみるけど…分からぬ！！！！
あたしは突然、
マサの手を握る。
柳「なに」
「が、頑張れよ！！」
柳「お、おう」
「どう？照れた？」
柳「は？(笑)」
「いつもあたしバカにされてるから仕返し！…しようと思って…」
あたしはマサの顔が見れずに
俯きながらそう呟くと、
柳「…ばーか、」
「えっ！？」
驚いたあたしは顔を上げる。
するとマサと目が合って、
なんとなく少年のように笑ってて、
柳「じゃ、行ってくるわ」
そう言って
ボールを持ってサーブの練習へ。
サーブの練習をしているマサは
さっきあたしをバカにしていたマサじゃなくて、
とても真剣な選手の顔。
ほぼノーミスで終えたサーブ練習。
「おつかれ！やっぱノーミスだったね！さすが！」
柳「…」
「えっ、ちょ…なに！？」
マサはなぜかあたしの手を引いて歩き出した。
将「あーあ、なんか怒らせたのかな？」
石「しーらね(笑)」
将「Aが余計なことしちゃったかなー？(笑)」
石「Aちゃん可哀相…(笑)あとで励ましてあげよ！」
あたしが去った体育館で
こんな会話が繰り広げられてたことは
全然、知りませんでした。
ー更衣室
「ちょっとマサ！痛いって！」
柳「…」
何も言わずに背中を向けたままのマサ。
「…なんか怒ってる？」
柳「…」
「なんか言ってよ！調子狂うじゃん！さっきから黙ってなにをっ…」
柳「…調子狂うのは俺の方だよ」
「どういう意味それ…」
柳「俺の武器がサーブで、そのサーブ練習の前に…」
近づきながら話すマサは、
あたしの手を握る。
「え、」
柳「こんなのされたら…調子狂うだろ」
なんて真っ赤な顔するマサ。
仕返し、成功…かな？(笑)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 131人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
透明人生（ライフ - はじめまして！将平さんかっこいいですよね！笑笑私も大好きです(∩´∀`∩)また将平さんのお話が出来ることを楽しみにしています(*^^) (2018年6月23日 15時) (
レス) id: 78812596b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴっぴ | 作成日時：2017年9月18日 11時
