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51輪目 ページ5

「ミケちゃ〜ん!」
「さつきちゃん、わぁっ。」
教室に入ると、さつきちゃんに抱きつかれてバランスを崩す。

「一緒のクラスだね。」
「うん!ミケちゃんと一緒で嬉しいよ〜!」
「ふふ。私も!」

真ちゃんとは別れてしまったが、さつきちゃんと一緒になれたので嬉しく感じる。




その後のお昼休み、今日は皆で昼食を取ることになった。しかし、さつきちゃんは先約があるようで席を外していた。

皆と雑談しながらお弁当を食べていると、
「卵焼き、もーらい。」
「あ。」
どこからともなく現れた手によって、卵焼きを取られてしまう。
振り向くと灰崎くんが立っていた。

人のお弁当を取るなんて…しかも、今日の卵焼きはうまく焼けたのに。これで何度目だろうか。

ショックで固まっていると、
「おいコラ、灰崎!腹減ってんなら大盛りにしとくかおかわり行けよ。毎回、人のモン取ってんじゃねぇよ。」と青峰くんが代弁してくれる。

まさにその通り!

しかし、灰崎くんは私の頭に手を乗せながら
「いーじゃねぇか。お前も人のモン、よく食うじゃん。」と言う。

…それはたしかにそう。

「俺は腹減った時しか取らねぇよ!」
「同じなのだよ、青峰。」「うっ。」
隣に座る真ちゃんからもツッコミが入る。

「もぅ、灰崎くん。頭に手を乗せないでよ。」
「お、このタコもうまそ〜だな。」「あ。」
灰崎くんには反抗するも、タコさんウインナーも取られてしまう。

「うん、うまいな。てか、ミケちゃんの弁当、良いな。」
「…はぁ。もう全部食べていいよ。」「へへっ。」
なんだか疲れて食欲も失せてしまったので灰崎くんに渡すと、彼はそのまま食べてしまった。

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作者名:みぃ太郎 | 作成日時:2023年7月25日 21時

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