今日:70 hit、昨日:5 hit、合計:5,531 hit
小|中|大
74輪目 ページ28
自販機で飲み物を買っていると、聞き慣れた声がした。
「やぁ、亜麻野。」
「赤司くん。」
缶を手に彼の方を見ると、彼は大きな袋を手にしていた。
「それ、どうしたの?」
袋を指しながら尋ねると、どうやら将棋部や囲碁部から勝ち取った賞品らしい。まさに道場破りだなぁ。
「亜麻野は何をしているんだい?」
「今は…」
彼の質問に答えようとするが、なんだか周りが騒がしい。聞き慣れた声がするような…。そう思っていると、先程まで居た教室から法螺貝を手にしたさつきちゃんと黒子くんがダッシュで廊下を駆けていった。あれって真ちゃんのラッキーアイテムじゃ…。
そう考えていると、怒った様子で真ちゃんは彼らを追いかけていった。
「な、なんだったんだろう…。」
「クイズ研のスタンプラリーのお題じゃないかな。」
「あ、なるほど。」
しかし、真ちゃんが行ってしまったなぁ。どうやって過ごそう。
「亜麻野。もしかして今、暇かい?」
「うん。」
「なら、少し手伝ってくれないか?」
「手伝い?」
疑問符を浮かべる私に彼は微笑んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
64人がお気に入り
64人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みぃ太郎 | 作成日時:2023年7月25日 21時