70輪目 ページ24
黒木くんに案内されて向かった先には、
『エレガント de CURRY』
と大きく書かれた教室があった。なんだかユニークな名前だなぁ。
中に入り、席につくと執事役の黒子くんがカレーを給仕してくれる。ルーとライスが別の器に分けられている以外はごく普通の家庭的なカレーライスらしい。さつきちゃんを見ると、何故か涙しながら食していた。
カレーを食べ終わると、
「お二人はこれからどうするんですか?」と黒子くんに尋ねられる。まだ決めていないことを伝えると、
「よかったら、僕とスタンプラリーに出場してくれませんか?」と頼まれる。優勝賞品のバッシュを手に入れるために参加を予定していたが、急遽ペアの都合が悪くなってしまったらしい。
ちらりとさつきちゃんを見ると頬を赤らめてもじもじとしていた。もしかして、黒子くんと参加したいのかな?それなら…
「さつきちゃん、クイズとか得意だからぴったりだと思うな。」
こそっとさつきちゃんに耳打ちする。
「ミケちゃん!?」
「黒子くんとなら優勝も狙えるよ!」
「そ、そうかな?」「もちろん。」
「テ、テツくん…私、参加する!」
「いいんですか?よかった。」
そして優勝しようと意気込む2人。微笑ましいなぁ。
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作者名:みぃ太郎 | 作成日時:2023年7月25日 21時