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63輪目 ページ17

私達は帰路に着きながら雑談をする。

「黒子と黄瀬の2軍同伴の結果は思った通りだったようだな。」
「あぁ。」
当然のことだと言うように彼は頷く。

「まぁ、あそこまであっさりと認めるとは拍子抜けというか、逆に少し不安だが…。」
「なんだ?緑間はまだ黒子のことを認めていないのかい?」
赤司くんは真ちゃんを少しからかうように告げた。

「ふん、まさか。とっくに認めているのだよ。俺も、紫原も、先輩達もな。」
その言葉を微笑ましく感じる。

「ならいいじゃないか。黄瀬はそれが少し早かっただけだ。あれぐらい分かりやすくても良い。」
「けど、あそこまで違うとちょっと困惑しちゃうな。」
苦笑しながら口を開く。実を言うとまだ混乱してます…。

「きっと昨日の亜麻野の姿に感動したんだろうね。はっきりと物申していて格好良かったよ。」
「そ、そう?なんだか照れちゃうな。…でも、ありがとう。」
赤司くんの言葉に少し照れを感じる。

「まぁ下級生は怯えていたがな。あの灰崎に物申せるマネージャーだと。」
「う、嘘!?」
先輩になったばっかりなのに…とショックを受ける。

しかし、「あぁ、冗談なのだよ。」と意地悪そうに笑う彼。
どうやら嘘らしい。ほっとしながらも、騙されたことを悔しく感じた。

「もう、真ちゃんったら!」
「ふふ。」
「赤司くんまで…。」
すると赤司くんまで笑っているものだから少し拗ねてしまう。

「すまない。慌てふためく亜麻野が可愛らしかったものだから。」「へっ!?」

予想外の言葉に驚くが、「小動物みたいで。」と続いた言葉に肩を落とす。そんなに小さいかな…。

「え〜…キャプテンみたいなこと言わないでよぉ…。」
「ふっ、小動物か。」鼻で笑う真ちゃんに少しむっとする。

「あ、馬鹿にしたでしょ!」
「別に。」「ぐぬぬ…。」
「はは。亜麻野は見ていて本当に飽きないな。」

怒るつもりが、笑う彼らを見ているとその気も抜かれてしまう。

ずっと皆と一緒に居られたらいいな。

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作者名:みぃ太郎 | 作成日時:2023年7月25日 21時

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