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49輪目 ページ2

青峰くんが財布を忘れていたので、結局戻ることになる。

「青峰くんったら、直談判するなんて…びっくりしたよ。」
帰り道、私は呆れながら声をかける。

「なんだよ。結局、亜麻野だってしてたじゃねぇか。」
しかし逆にツッコまれた。

「うっ。…だって悔しかったんだもん、黒子くんの凄さが伝わらなくて。」

彼の凄さが伝わらないことに歯がゆく感じたのだ。

そう話すと、「!へへっ、だよな!やっぱりミケは分かってんな!」と彼は満足そうに笑って、急に肩に手を回した。

「わぁっ!急にどうしたの?というか名前…。」
「いいじゃねぇか、細けーことは。」

にかっと笑う彼に、私もつられて笑う。
「ふふ、そうだね。」




後半の試合は、赤司くんのアドバイスもあり、黒子くんのパスはしっかりと通った。急に曲がるパスに皆驚いている。

その光景を見て、嬉しく思った。




「黒子テツヤ、今回の試合から正式にベンチ入りしてもらう。背番号は15。6人目としての活躍を期待する。」


この日、黒子くんは正式にレギュラー…"幻の6人目"となった。

【第3章】プロローグ→←48輪目



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作者名:みぃ太郎 | 作成日時:2023年7月25日 21時

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