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23輪目 ページ25

そして、中間試験と同様に期末試験が貼り出される。
結果は、
 
1位:赤司征十郎 (500)
2位:亜麻野ミケ (493)
3位:緑間真太郎 (492)

とあった。

1点差とはぎりぎりだったなと胸を撫で下ろす。しかも赤司くんはまた全教科満点か、本当に凄い。そう思っていると、

「くっ、人事を尽くしたというのに…。」
「残念だったな、緑間。そして今回も亜麻野の勝ちだな。」
真ちゃんの悔しそうな声と、赤司くんの平然とした声が響く。

「ぎりぎりだったけどね…。けど、これでいちごオレが手に入ったよ。」
「仕方がない。約束なのだよ。」
「やったぁ。真ちゃん、ありがと。」
「ふん。」
笑顔でお礼を伝えると、真ちゃんは少し機嫌が直ったようだ。


「今回は青峰も赤点を免れたみたいだし、これでひと安心だ。何せ、夏休みには合宿もあるからな。」
赤司くんの言葉に首をかしげる。

「合宿?」
「あぁ。今日、知らされるはずだよ。」
1年生ながら副主将を務める赤司くんはこういったことに詳しい。

それにしても合宿か…。頑張らなくちゃ!




「夏休みには合宿がある。そこで練習試合などもする予定だ。しかし、食事は夕食のみ自炊となる。マネージャー中心となって担当するように。では練習を始める。解散!」
赤司くんの言った通り、合宿の説明が行われた。

その後行われたマネージャーのミーティングによると、1年生は主に炊事担当だった。選手と違い、3年生になる際に引退しやすいマネージャーは2年生が中心となる。


頑張るぞと意気込んでいると、青峰くんに声をかけられる。
「どうしたの?」
「マネージャーは1年が炊事担当だって本当か?」
「うん。そうだよ。」
そう答えると青ざめる彼。どうしたんだろう?

「頼む、亜麻野っ!さつきに絶対、料理をさせないでくれっ!」
肩を掴まれて、頭を下げられる。

「え?」「あいつの料理はとにかくやばいんだ!」
混乱していると、深刻そうな顔で彼はそう告げた。

「お、大げさな…。苦手なだけなんじゃ…。」
そう言うと、彼は無言で首を振った。

「け、けど、そんなこと言われても…。」
「…分かった。なら明日、さつきに料理を作らせる。赤司にも伝えておく。」
「そ、そこまで?」
「そこまでなんだよ…。」

呆然としていると、彼はそのまま去っていった。


お、大げさなだけだよね…。

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作者名:みぃ太郎 | 作成日時:2023年6月22日 13時

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