12輪目 ページ14
そして、中間試験が行われた。得意教科の英語や国語は自信があるけれど、苦手教科の数学やケアレスミスが心配なところだ。けどコンポタのためにも負けられない。というか、私も結構負けず嫌いだしなぁ。…真ちゃんほどじゃないけど。
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そして次の日、結果が貼り出される。
「早く見に行くぞ、ミケ。」「うん。」
真ちゃんと2人で見に行くとそこには、
1位:赤司征十郎 (500)
2位:亜麻野ミケ (492)
3位:緑間真太郎 (490 )
とあった。それを目にした瞬間、
「やったぁ!」「くっ、負けたのだよ…。」
私は嬉しさを、真ちゃんは悔しさを表現する。
「コンポタ、買いに行こっか、真ちゃん。」
「…分かっているのだよ。」彼の手を引っ張って自販機に向かおうとすると、
「賭けは亜麻野の勝ちか。」赤司くんに声をかけられた。
「あはは。けど赤司くんは流石だね。全教科満点って…。1位おめでとう。」
「ありがとう。しかし当然のことだよ。」
微笑みながらそう答える彼。その品格に本当に中1か疑ってしまう。
「覚えておけ、次は負けないのだよ。」
「ふふ。私だって、今度はいちごオレを奢ってもらうんだから。」
「次からはオレも参加させてもらおうかな。…しかし、どうしたものか。」
「え?」
不思議に思っていると、真ちゃんが答える。
「青峰なのだよ。赤点の科目がいくつがある。補習決定なのだよ。」
「しかも再テストで合格しない限り補修は続く。困ったものだ。」
「あはは…。」
2人の言葉に思わず苦笑する。
この後、青峰くんに何としてでも再テストを合格させるために勉強会を開くのはまた別のお話。
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作者名:みぃ太郎 | 作成日時:2023年6月22日 13時