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232話 ページ34

風邪のときに不思議な夢をみました。
その話はこちらです宣伝です↓
面倒くさがりすぎる私が珍しく頑張るイラスト集
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「そうだったんですか」

穏やかで間抜けっぽい男の声で響いた

ホッと息をつく

……大丈夫だ、母様は、こんな雰囲気じゃなかった

こんな風に馬鹿みたいにへらへらとした笑いなんてしなかった



震えは少しおさまったが、まだ余韻が残るようにひやりとする


「大丈夫ですよ、怒ったりなんてしません。この屋敷内の何処に行ってもいいと言ったのは、こちらなのですから」

『当たり前だ。俺は自ら首を絞めるようなまねはしない』


最初の言葉が少しつかえたが、なんとかいつも通りの言葉を返した

……もう、大丈夫だ


怖くなんてない、こいつは、ただの間抜けな男だ



『……そういえば』

話題を変えるために切り出したが、やはり不自然だったのかもしれないな

……だが、言ってしまったのもは仕方がないし、続けて話した



『あの教会にある鍵のかかった部屋。あの部屋は、何なんだ、どうして、あんな……』

「あんな風にケースに入れておくだけで、何故弔いをしないのかと訊きたいのでしょうか?」

『……分かっているなら、何故……』



ひどい

非道で、酷なことを

……あの娘たちがあのままじゃ可哀そうだ……!



俺はまた男を睨んだ

それもまた、笑顔で避けられてしまうのだが


「あの娘たちも、今度の儀式に必要なのですよ。今までに儀式を行ってきた材料として……」

『……』


材料だなんて、そんな言い方をしなくてもいいだろう

……そう言いたかったが、きっとこの宗教では、そう言う風に表して方が適切なのかもしれない



『……あの娘たちを、お前は本当に愛していたのか?』

「はい、愛していましたよ。だからこそ、この屋敷でせめてものことをしているのです」

『……ふうん』




……やっぱり、お前の言う“愛”だなんて、その程度なんじゃないか

心の中でそんな言葉が浮かんだのだが、言えなかった



――反論したら、俺がどうなるのか分からないから

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瑠音 - この作品、凄く面白いです!応援してるよ!本にして売ってほしい位!!!面白いです! (2015年8月11日 21時) (レス) id: 39fc9d8edd (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草(プロフ) - 琉空さん» 大丈夫、まだ崩してないから!心配ありがとー。何で遺産くれないのっ!?(( (2014年11月30日 13時) (レス) id: 041b6bfdd4 (このIDを非表示/違反報告)
琉空 - 鈴鐘草さん» 鈴ちゃん、最近寒いから体調崩さないようにね!!更新いつでも待ってるから、頑張れ!!( ´ ▽ ` )ノ遺産はナイケドネ!!← (2014年11月29日 23時) (レス) id: 047d33efae (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草(プロフ) - ☆ハガネ☆さん» 初めましてー、☆ハガネ☆さん!あばばば、読み返していただけるとは…ありがとうございますっ。更新頑張ります。コメントありがとうございました! (2014年11月27日 22時) (レス) id: 041b6bfdd4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鐘草(プロフ) - 琉空さん» そうだよ霊長類だよ!www ……え、何をイッテイルノ?(威圧← (2014年11月27日 22時) (レス) id: 041b6bfdd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴鐘草 | 作成日時:2014年9月17日 20時

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