みっつの質問 ページ7
ジャーファル「あまり時間はとらせませんよ。3つだけ聞きますね。」
A「・・・はい。」
良かった、それならすぐ終わりそう。
アリババさん探しを再開できる。
ジャーファル「ではひとつめ。王宮内に、だれか信じられる人や、困ったときに頼れる人はいますか?」
・・・そんなの、いるわけない。
でも、もしここで本当のことを言って、後からそれがお兄ちゃんにばれたら。
考えるだけで体が震える。
A「…お兄ちゃんです」
ジャーファル「・・そうですか。では次。最近困ってることなどはありませんか?」
・・・お兄ちゃんの暴力で困っています、なんて言えたらどれだけいいだろう。
A「…いいえ」
ジャーファル「わかりました。では最後。毎日の生活は楽しいですか?」
そんなわけない。
それでも、私は嘘をつく。
A「はい。」
ジャーファル「・・・へぇ」
よし、3つ終わった。
A「ジャーファルさん、私もう行」
ジャーファル「君はうそつきですね。」
この場から逃げようとした私の言葉は、ジャーファル様の声にのみこまれた。
今までに聞いたことのないくらい、低い低い声。
彼のガラス玉のように綺麗な瞳が、私をとらえた。
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蜜-mitsu-(プロフ) - 自分の作品で誰かに泣いてもらえたのは初めてで、そう言っていただけてとても嬉しかったです。感銘を受けました…!もうマギは本編が終わってしまったので続きをこのまま書いてていいのか?と不安な気持ちもありましたが、エミリーさんのおかげで元気が出ました! (2020年4月23日 9時) (レス) id: d0044b0fe5 (このIDを非表示/違反報告)
エミリー(プロフ) - 小説凄く面白かったです。読んでいる時に涙が出てしまいました。続き楽しみにしています。 (2020年4月13日 3時) (レス) id: 96ec84d631 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 良かったー!!最近、物語に自信が持てなくて本当に不安だったので、そういう風に言っていただけてすごくうれしいです。 (2018年3月5日 9時) (レス) id: 7175a852e6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - すっごく面白いです!こういう感じの小説が好きなので読んでいくたび続きが気になって気になって… 更新頑張ってください(^^) (2018年3月1日 19時) (レス) id: 6758fadb79 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - はい!コメントうれしかったです。これからまた更新していきたいと思うので、よろしくお願いします! (2018年2月19日 22時) (レス) id: 7175a852e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リア | 作成日時:2017年11月19日 22時