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「A〜!!」

「はいはい、なんですか。」





思いっきり抱きついてくる彼に、Aは呆れたようにため息を着く。





「卒業おめでとう!」

「ありがとうございます。」





4年間の学校生活を終えた彼らは、今日で卒業となる。五条からの花束を受け取って、Aは優しく微笑んだ。





「いや〜あっという間だったな!」

「ま、それなりに楽しかったわね。」

「素直じゃないやつ。」




彼らとの学校生活も終わり、これからは学生ではなく呪術師として高専に来なければならない。顔を合わせる回数も、今までより少なくなることだろう。





「寂しくなるね。」

「ちゃんと会いに来るからさ!あ、成人したら飲みに連れてってよ!」

「もちろん。潰してあげるから覚悟するように。」

「大人気ないですよ。」

「はん!そんな余裕なのも今のうちよ!こっちが逆に潰してやるんだから!」

「無理だろうな。」

「夏油先生、お酒強いですもんね。」




校舎の前で、卒業したら、成人したら、なんてすぐに来るであろう未来の話をする。





「Aも卒業した事だしさぁ、そろそろ僕と結婚しちゃう?」





付き合ったあとも続いた五条のこのお決まりのセリフ。今日もどうせ軽くあしらわれるんだろうな、と誰もが思っていた。




「そうですね……五条A………悪くないかもしれませんね。」

「………へ?」

「なんです?もしかして、冗談ですか?」

「いや……ちが……………ちょ、やり直させておねがい。」

「かっこわる。」

「ははっ、言われてるよ悟。」

「うるさい!」

「仕方ないですね……チャンスを上げますから、次はかっこよくお願いしますね?」





にっこりと微笑む彼女。五条は無言のまま目隠しを外すと、ポケットから小さな箱を取りだした。それを見た周りはヒューヒューッ!と野次を飛ばし、それを夏油がしーっと唇に人差し指を添えて静かにさせた。

周りに見守られる中で、五条は彼女の手を取り跪く。彼女の細く綺麗な手。その手の薬指に指輪をはめた。





「……A、僕と……結婚しよう。」

「ふふっ……はい。もちろん、喜んで!」








-END-

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 短編
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NENE - あぁ、とてつもなくいい話でしたぁ!とても面白かったです!!五条先生カッコいいー!夢主ちゃん可愛いーー!! (2021年6月21日 21時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
モブの中の雑魚 - ま、まあ?認めてあげても?いいわよ? (訳)大好きです (2021年4月23日 22時) (レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
rindou0505(プロフ) - 初めまして、完結おめでとうございます!お疲れ様でした!五条先生が可愛くて仕方のない作品でした。とても楽しかったです! (2021年3月16日 10時) (レス) id: abbbc2a66d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - これは、続きを期待してしまいますね……いやはや、最高。 (2021年3月16日 4時) (レス) id: c4b5b3c501 (このIDを非表示/違反報告)
そち。 - ほんとに関係ないのですが、夢主ちゃん、私と誕生日一緒なので嬉しいです! (2021年3月7日 1時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年3月6日 13時

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