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｢いやぁ〜はっはっはっ………ごめんねもう一回お願いしていい？｣
｢これ十二回目ですけど。もう一度言いますね、中也さんと！！結婚を！！前提に！！御付き合いを！！｣
｢あーー！！！皆まで言わないで！！！皆まで言ってはいけない！！！！｣
｢もう殆ど言ってますけど。｣
耳を塞いでぶんぶんと首を振る森に、Aは呆れたようにため息をついた。その隣で、中原はいつ自分の首が跳ぶかとハラハラしていた。身分の違い。それは見て分かる通りだ。Aは首領の娘であり次期首領。中原は五大幹部。五大幹部と言うだけで聞こえは良いが、この組織の幹部から最下級構成員の凡てに至るまでが首領である森の部下だ。部下が娘に手を出した？飛んでもねぇな。
｢いつの間にそんな関係に……？ついこの前までもどかしい雰囲気だったじゃない！！｣
｢何がもどかしかったのか知りませんけど、二三日ほど前です。｣
｢二三日！？そんなに前から！？交際後すぐの御報告じゃないのかい！？｣
｢任務で忙しかったもので。｣
｢忙しいを理由にお父様への報連相を怠っていいと思っているのかい！？｣
｢任務を言い渡したのは誰ですか？｣
｢私だよ！！！｣
森は荒ぶる一方だ。エリスは｢二人ともやっとくっついたのね！｣と嬉しそうに笑っていたかと思うと、そんな森に引き気味だ。
｢リンタロウ、気持ち悪いわよ。｣
｢殿方との交際を一々父親に教える娘も居ないと思いますけど。｣
｢それはそれ、これはこれだよ！｣
森は一つ咳払いをし、｢中也くん｣と中原へと目を向けた。
｢は、はい、首領。｣
｢彼女は次期首領を決定された身。君と結婚しようがするまいが、その事実は今後一切変わることは無い。この組織は私から、彼女に継がれる。｣
彼女と結婚し首領の座を自分のものにしようとする輩は少なからず居る。森が案じているのはそこだった。寝首を狩ろうとする輩こそ、居るかもしれない。中原に限ってそんなことは無いとは思うが、彼女を本当に愛し、幸せにしてくれる人と結ばれる事こそ親としての最大の喜びだ。森のその目は、父親の目だ。
｢………俺はこいつが首領だろうがそうじゃ無かろうが、きっとこいつを選んでました。｣
｢ほう……娘を幸せにする覚悟が、君にあるかね。｣
｢勿論。俺の凡てを賭けて。｣
中原の目も、同じく本気だ。暫くして、森の頬が緩む。
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Napia - 完結おめでとうございます!! お疲れ様です!! 毎週のように「更新してるかな？」とウキウキしながらみてました!! 番外編も読みますぅ!! (2022年4月26日 16時) (
レス) @page37 id: bc58708f8e (このIDを非表示/違反報告)
あんころ(プロフ) - お疲れ様でした！完結おめでとうございます！ダントツで面白かったです！！ (2022年4月23日 19時) (レス) @page36 id: 9e178210e2 (このIDを非表示/違反報告)
クリスタルパワー(プロフ) - 完結おめでとうございます！！いつも更新を楽しみにしてました！番外編があったら楽しみにしてます！ (2022年4月23日 19時) (レス) id: 47ef91694a (このIDを非表示/違反報告)
向月葵(プロフ) - 完結おめでとうございます〜！最初の頃からずっと応援していたので、見届けられてほんとに嬉しいですし、めちゃくちゃ面白かったです！番外編も楽しみにしてますね。 (2022年4月23日 19時) (レス) @page36 id: b81c3ee352 (このIDを非表示/違反報告)
Hazuki(プロフ) - 凄く面白いです！15ページの「鼻歌」が「花歌」になっています…間違っていればすいません。これからも更新楽しみにしています！！ (2022年4月21日 20時) (レス) @page15 id: 140c609c2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2022年4月16日 11時
