・6 ページ6
レオナと晴れて結ばれたAだが、怪我が治るまでは……と保健室に居る。そんな彼女が退屈しないようにと様々な生徒が遊びに来るが、その頻度でいえばフロイドは一番多かった。
Aはフロイドに申し訳ない気持ちでいっぱいだったものの、謝っても"気にしてねぇよ？"と笑顔で返される。フロイド自身も最初は衝撃的ではあったが、今では全く気にしていない。
｢で、トドライオンと付き合えたんだ〜？｣
｢………はい。｣
｢良かったじゃ〜ん！｣
口ではそう言っても、心の中では少し苦しい。でも、幸せそうに照れ笑いをするAを見るとそんなことどうでも良くなってしまった。
｢A・フェリシア。来客だ。ここに通してもいいか？｣
突然保健室にクルーウェルがやって来ると、来客との事だった。Aはフロイドに一応許可を取り"大丈夫です。"と返事をする。
｢グラミーちゃんに客って誰？｣
｢さぁ………？｣
ファレナだろうか……それともチェカか……サラか……考えを巡らせていると、ガラッと保健室の扉が開く。
｢！？お、お兄様……！｣
｢……え？｣
来客、というのは兄リーベだった。Aと同じ綺麗な髪色にキラキラと輝く赤い瞳。これはどちらも母譲りだ。リーベは申し訳なさそうに眉を下げてAを見た。
｢A……良かった、元気そうで………｣
｢な、なぜここに…！？｣
｢レオナくんとファレナ様から連絡を貰ってね……そちらは、ご学友かな？｣
｢はい……フロイド・リーチさんです。｣
｢どうも〜。お兄さん来たんなら俺帰ろうかな。ラウンジの仕事しねぇとそろそろアズールに怒られっし。｣
｢わざわざ来ていただいたのに申し訳ありません……｣
｢いーよ。お兄さんとゆっくりしな〜｣
フロイドはひらひらと手を振りながら保健室を出ると、パタンと静かな音を立てて扉を閉めた。。
｢……いい子だね。｣
｢………私の、一番の友人です。｣
｢上手くやっていけてるようで、僕も安心したよ。｣
｢どうぞ、こちらに。｣
ベットのそばの椅子を指せば、リーベはそこに座った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2386人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
乃亜(プロフ) - …フロイドいい奴！おじたん、夢主泣かせたら処す← (2020年11月5日 9時) (
レス) id: 04cc2a38ce (このIDを非表示/違反報告)
フェルス(プロフ) - めっちゃ好き過ぎます!!おじたんもフロイドのキャラが良い……ちょっと気になったのがプロフィールのとこに特技：料理ってあったんですがわざとでしょうか？わざとそうしているのならごめんなさい！結構前から、見させて頂いてまして言葉選びがマジで好きです。 (2020年10月30日 2時) (レス) id: e8ab3f41d1 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - 無自覚、殺人な親父殿(ボソッ) (2020年10月26日 9時) (レス) id: 04cc2a38ce (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん！ - レオナおじたん大変だね...！夢主ちゃんが楽しそうでなにより！イデアちとのゲーム楽しそう！チェスが強いなんて凄いな〜！教えてくんないかな...夢主ちゃん！！ (2020年10月25日 13時) (レス) id: a175662a1a (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - ちょっと、毒舌になった夢主…いいね← (2020年10月25日 8時) (レス) id: 04cc2a38ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花蛸花
| 作成日時：2020年10月16日 18時
