・20 ページ20
ディアソムニア寮では、朝から魔法の個人指導が行われている。指導の対象としてはセベクとシルバー。そして講師はAだ。
厳しい訓練を受けてきたと聞いたセベク達がAに手合わせを願ったはいいが、全く歯が立たなかったことがきっかけとなる。
｢お主、
｢お褒めいただき光栄です、リリアさん。｣
｢セベクもシルバーもまだまだということだ。｣
｢はっ！｣
｢しかし、Aは強いな。｣
｢そうですか？私はそうは思っていないのでよく分かりません。｣
｢剣術は嗜んでおらぬのか？｣
｢いえ、まさか。でも、愛用しているものを持ってきていないので。お借りしたものだと本領が出せません。｣
｢こだわりがあるのは良い事じゃな！｣
Aはこの学園の初めての女子生徒。それでいて、男児ばかりを育ててきたリリアにとってAは娘のようにも、孫娘のようにも思えた。
｢おい！もう一度手合わせを願おう！！！｣
｢お言葉には気をつけなさい。…まぁいいでしょう。コテンパンにしてあげます。｣
宣言通り、セベクはAに全く太刀打ち出来ぬままだ。
｢くっ……軟弱な女に負けるとは……！｣
｢人を見た目で判断しないこと。これが戦場であれば命を落とします。｣
｢くふふっ、Aはまだまだ若いのにしっかりしておるな。セベクもシルバーも見習うが良い。｣
｢はい。｣
｢そうじゃ！いつも頑張っておるAのためにワシが何か作ってきてやろう！｣
"名案じゃな〜！"とご機嫌のリリアにたいし、マレウス達は顔を真っ青にさせる。
｢り、リリア！Aはもうキングスカラーから帰るようにと連絡があったそうだ！｣
｢え？｣
｢A、ここは頷いてくれ。頼む。｣
｢お前の命のためだ……！｣
｢……え、あぁ……はい。先程連絡がありましたので、そろそろお暇します。｣
｢そうか。それは残念じゃの〜またの機会にするか。｣
安心した表情をして胸を撫で下ろす3人と、何が何だか分かっていない様子のA。
後日、リリアが作った料理の話をシルバーから聞かされ背筋がゾッとした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2386人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
乃亜(プロフ) - …フロイドいい奴！おじたん、夢主泣かせたら処す← (2020年11月5日 9時) (
レス) id: 04cc2a38ce (このIDを非表示/違反報告)
フェルス(プロフ) - めっちゃ好き過ぎます!!おじたんもフロイドのキャラが良い……ちょっと気になったのがプロフィールのとこに特技：料理ってあったんですがわざとでしょうか？わざとそうしているのならごめんなさい！結構前から、見させて頂いてまして言葉選びがマジで好きです。 (2020年10月30日 2時) (レス) id: e8ab3f41d1 (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - 無自覚、殺人な親父殿(ボソッ) (2020年10月26日 9時) (レス) id: 04cc2a38ce (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん！ - レオナおじたん大変だね...！夢主ちゃんが楽しそうでなにより！イデアちとのゲーム楽しそう！チェスが強いなんて凄いな〜！教えてくんないかな...夢主ちゃん！！ (2020年10月25日 13時) (レス) id: a175662a1a (このIDを非表示/違反報告)
乃亜(プロフ) - ちょっと、毒舌になった夢主…いいね← (2020年10月25日 8時) (レス) id: 04cc2a38ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花蛸花
| 作成日時：2020年10月16日 18時
