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｢……理由をお聞かせ願えますか。｣
自分が不利な立場にあるというのに、Aはいつも通りの笑みを浮かべた。
｢……まず、ヴィルさんとの会話。Aさんはヴィルさんからモデルにならないかと誘われてそれを断った。その理由が"重大な務めがあるから。"｣
｢そして、今回の傷害事件。被害にあった人は口を揃えて"まるで眠ったような感覚があった"と話しています。そして、あなたのユニーク魔法を人を眠らせることが出来る。｣
｢ジェイド、お前馬鹿じゃねぇの？グラミーちゃんも階段から落ちたじゃん。｣
｢それに、基本効力は5分間、もしくはそれ以上です。ユウさん、そうお話しましたよね？｣
｢Aさんは、自分には効果がないとも、効果を短く出来ないとも言いませんでしたよね？｣
ユウの言葉から少しの間があったあと、ずっと俯いたままだったレオナが顔を上げた。
｢……ルークの飛ばした矢を食い止めるなんて並大抵のやつができることじゃねぇ。お前は……一体何もんだ。｣
｢うるせぇなぁ！！お前さぁ、グラミーちゃんと結婚すんでしょ？じゃあ信じてやれよ！！｣
｢フロイド……あなたまだ彼女の味方をするおつもりですか？あなた、気づいてるんでしょう？｣
メガネのブリッチを押し上げるアズールに言葉が詰まった。
｢……っ、グラミーちゃんはなんもやってねぇ！！グラミーちゃんにそんなことする度胸あるわけないじゃん！｣
｢フロイドさん。もう結構です。｣
｢は………っ！｣
初めて彼女を恐ろしいと思った。今どれだけ自分が不利な立場にいるのか理解しているのだろうか。彼女は笑っていた。いつも通り。
｢ありがとうございますフロイドさん。あなたはよく動いてくれました。｣
｢は……？なに、言って………｣
｢私を庇うためにユウさん達の調査に加担し、兄弟も幼馴染も放って私を庇う……実によく出来た駒です！……しかし、そんな駒も用済み。私の手札から一つ……ウツボが消えてしまいました。｣
｢こま…？手札…？は…………なにそれ……？｣
｢頭のいいあなたなら、理解してくださるでしょう？｣
笑顔なのに、笑顔に見えなかった。蛇に睨まれた蛙とはこのことだ。あのフロイド・リーチが全くもって身動きが取れない。その目はまるで獲物を狩る獣だった。
その目がふと離れユウに向いた時、フロイドは金縛りから開放されたかのようにその場に座り込んでしまった。
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ななしのヴィランズ - なぜ男子校であるナイトレイブンカレッジに転校できているのですか？ご都合主義じゃないですか (2021年10月15日 15時) (
レス) @page1 id: b2611adeda (このIDを非表示/違反報告)
MARE(プロフ) - 面白いです！夢主ちゃんきっとお強いんだろうな、、、(まだ読み途中)獅子の狩りは♀がやるらしいですし、、、(笑) (2020年11月18日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2020年8月28日 1時
