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アシカを見ても可愛い可愛いとはしゃいでいた彼女は、帰りにアシカとイルカの小さな人形を購入した。





「これ、明音にもお土産で買って帰ろ〜!野薔薇ちゃんにも買って帰ったら喜ぶんじゃない?」

「いや……俺が渡したら流石にキモがられるだろ。」

「それもそうか……野薔薇ちゃんには何買って帰ろ。」

「お菓子でいいだろ。」





お土産コーナーで何にしようか……と悩む彼女と、荷物持ちにされる伏黒。彼の手には選んだお土産が山積みになっていた。





「おい、もういいだろ。」

「え、そう?」

「これ以上誰に買う気だバカ。早くレジ行くぞ。」

「これ私が払うから、絶対。」

「はいはい、財布は仕舞え。学生だろもっと別の事に使えよ。」

「またそーやってさ〜〜身内へのお土産くらい流石に割り勘でしょ。」

「じゃあ小銭だけな。」

「それ出したって言う?」





何を言っても財布を出させてくれない伏黒に、彼女は拗ねたように頬を膨らませた。いくつになってもその表情に変わりはなくて、思わず笑いそうになる。

結局ほんの少量の小銭しか出させて貰えなかった。





「……あ!ちょっと待ってて!」

「まだ買うのか?」

「違う違う!」





そう言って彼女はレジを抜けていくものだから、伏黒は首を傾げながらもお土産の包装を待った。包装が終わった頃に彼女は戻ってきたが、手には何も持っていなくて、ほんとに何しに行ったんだよと謎は深まるばかりだ。

買ったお土産を車の後部座席に乗せて、彼女がシートベルトをしたのを確認してからエンジンをつけ車を走らせる。




「楽しかった〜!ありがとう、連れてきてくれて!」

「あぁ。」

「ね、恵くんスマホ貸して。」

「……?あぁ。」





そう言ってスマホを渡すと、彼女はカバンの中から小さな袋を取り出した。彼のスマホカバーに青いイルカのストラップをつけると、それを彼にはい!と渡した。





「これあげる〜」

「さっき買ったのか?」

「そ!私とお揃い!嫌なら外してもいいけど?」

「……いや、ありがとう。可愛いな。」

「でしょ!」





そういう彼女のスマホには、ピンクのイルカのストラップがついていた。





「(……可愛いってストラップの話じゃねーんだけど。)」





口に出して言えるわけもないそれの代わりに、伏黒の口からはため息が漏れた。

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名無し88832号(プロフ) - 告白して結ばれたからそろそろ完結かな?ってめちゃくちゃ心配してましたが続編まだあるようでとても嬉しいです!!!!番外編も楽しみです(*^^*) (2021年6月12日 2時) (レス) id: d28695a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 遂に告ったぁぁぁー!!!告白の仕方がいい!!好き。 (2021年6月11日 23時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 33は何処へ?!?!?! (2021年6月11日 21時) (レス) id: 8897e851e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーko(プロフ) - 娘ちゃんと恵くんのデート、ニヤけちゃうwww続きが気になるぅ!!!! (2021年6月11日 8時) (レス) id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 娘ちゃんと恵のデート回!!待ってました!!!!(嬉泣)陰からこっそりニヤニヤしながら覗かせて頂きます!!!!笑 (2021年6月9日 19時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年5月28日 0時

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