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ハンバーグを食べてデザートを半分ずつ食べた彼女は満足したのか、水槽のイルカを眺めていた。
｢もうちょい見るか？｣
｢んーん、いいや。次見て回ろ！｣
｢ん、じゃあ伝票貸せ。｣
｢あげたら恵くん全部払うじゃん。｣
｢お前に渡しててもお前全部払うだろうが。ここは大人の役目なんだよ。ほら。｣
｢私だってもう十分大人だけど。｣
｢はー……わかった。訂正する。ここは男に花を持たせるもんなんだよ。覚えとけ。｣
そう言うと伏黒は彼女の手から伝票を奪い、スタスタとレジに向かった。
｢あ、ちょっと！じゃあ割り勘！割り勘にしよ！｣
｢俺の話聞いてたか？男がかっこつけてる時は口出さないもんなんだよ。｣
｢だって入場料も恵くん持ちじゃん。｣
｢俺が誘ったからな。それはそれこれはこれなんだよ。｣
分かったら黙ってろ。そう言って、伏黒はぽんぽんと彼女の頭を軽く撫でる。
｢甚爾くんだったら喜んで私にお財布出させるけど。｣
｢親父と一緒にすんじゃねぇよ。てか、奢らなくていいから……！｣
そんな会話をしながらレストランを出て、Aは地図を開いた。
｢次なに見る？ラッコ？ペンギン？あ、アシカのショーがあるって！｣
｢見るのはいいけど今度こそ前には座らないぞ。｣
｢アシカショーだから水飛ばないよ。｣
｢もしもだ、もしも。で、見るのか？｣
｢見る！｣
｢じゃあ行くぞ。｣
そう言って伏黒は少し考える。一向に歩く気配のない伏黒に、Aは首を傾げた。
｢……どしたの？｣
｢いや……いくぞ。｣
そう言って、伏黒は自分の左手を彼女に差し出した。それに対して彼女は更に首を傾げる。彼は小さくため息をついて、Aの右手を掴んだ。
｢こうだよ。｣
｢あ、なるほど……｣
｢いくぞ。｣
彼女の手を引いてアシカショーの会場へと向かう。小さい、やわい。付き合ってもいないのに手を繋ぐのはまずかっただろうか。色んな思考が混ざりあってキャパオーバーになりそうな伏黒は、小さく深呼吸をした。
｢(……顔熱っ……)｣
そんな伏黒の隣で、Aは熱くなった顔をぱたぱたと仰いでいた。
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名無し88832号(プロフ) - 告白して結ばれたからそろそろ完結かな？ってめちゃくちゃ心配してましたが続編まだあるようでとても嬉しいです！！！！番外編も楽しみです(*^^*) (2021年6月12日 2時) (
レス) id: d28695a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - 遂に告ったぁぁぁー！！！告白の仕方がいい！！好き。 (2021年6月11日 23時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 33は何処へ？！？！？！ (2021年6月11日 21時) (レス) id: 8897e851e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーko(プロフ) - 娘ちゃんと恵くんのデート、ニヤけちゃうwww続きが気になるぅ！！！！ (2021年6月11日 8時) (レス) id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 娘ちゃんと恵のデート回!!待ってました!!!!(嬉泣)陰からこっそりニヤニヤしながら覗かせて頂きます!!!!笑 (2021年6月9日 19時) (レス) id: addf3f5d58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蛸花
| 作成日時：2021年5月28日 0時
