最強と娘-6【呪術廻戦】

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｢………ゆるす。｣





Aがそう一言、許すという言葉を言っただけでパッと嬉しそうな表情になる。変わっていないようにも見えるが、すごく嬉しそうだ。





｢………叩いてごめん。｣

｢すぐ冷やしたからなんともない。｣





伏黒の頬へと手を伸ばし、すりすりと叩いた方の頬を撫でる。確かに赤みは引いてはいるが、まだ少し赤いような気もする。





｢……あと、嫌いって言ってごめん。嫌いじゃないよ。｣

｢……そうか。｣

｢……うん、好き。｣

｢すっ……！？！？……………そういうこと簡単に言うな。｣

｢…………？｣





嫌いじゃないと言ってくれるだけで充分だったものの、好きというその一言でもう無理だ。自分の努力を無駄にする気かよ、と大きなため息をついた。





｢……え、なに、、？｣

｢いや………なんもねぇ…………｣

｢ふぅん………今度ちゃんとケーキバイキング連れてってね。｣

｢あぁ、わかった。……暇な日言えよ。｣

｢うん。｣





Aの機嫌はすっかり良くなったようで、嬉しそうに笑いながら足をぷらぷらと揺らした。





｢でも次言ったら絶対許してやんない。マジ嫌いになる。｣

｢………………気をつける。｣





✻✻





｢え、なにあの雰囲気……ちょ、みんなで邪魔しない？｣

｢しないよ。｣

｢お菓子愚痴パー今度にする？｣

｢そうですね。退散しましょう。｣

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