反社(本業)とJK【東リべ】

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彼氏？妹に？いや、問題はそこじゃない。彼女も歳頃なのだから恋人の1人や2人できたっておかしくないだろう。問題はそこではなく、同棲ができるような相手だ、ということだ。





｢相手は、その………成人済みか？｣

｢う、うん、｣

｢………いくつ上だ。｣

｢ひ、……一回り……｣

｢一回り！？！？俺より歳上だぞ！！！｣

｢そう、うん、そうなんだよね……｣





気まずそうに視線を逸らしながら野菜をもしゃもしゃと食べるAに頭を抱える。昔から素直で純粋なところがあったが、まさか上手いこと丸め込まれて騙されているんじゃなかろうか。





｢お前……あー、こういうことはあんまり言いたくねぇんだけどなぁ………その相手は本当に信用できる男か？｣





決して、騙されてないよな？とは聞かない。その相手を彼女が本当に好きなのだとして傷つくのは彼女だから。やんわりと、それなりに。





｢うん、！すっごく優しくて、私の事もレオの事も大事にしてくれるの！｣





にこにこと笑顔を浮かべて幸せそうに話す彼女に肩の力が抜ける。いや、まだ分からない。相手は大人、それも自分より年上と来たもんだ。同意の上での交際だということは分かったが、やばい性癖の持ち主だった時が厄介だ。

まさかもう手を出されたわけじゃあるまいな、とまた新たな不安が襲ってくる。いや、恋人同士ならそんなの当たり前だよな、うん。そうだ。そう自分に言い聞かせて、フォークをもう一度手に取った。





｢………別れろとは言わねぇけどな。ま、まぁ、そのうち挨拶にもいかねぇとな。世話んなってんだし……｣

｢それがその……今日、教会まで迎えに来るって……｣

｢……お、おぉ、、そうか……今度菓子折り持って改めて挨拶にもいかねぇとな、うん。｣





以前の大寿なら菓子折を持ってご挨拶、なんて絶対にしなかっただろう。しかし、彼ももう大人だ。妹が世話になっている身としてきちんと挨拶をしておかなければならないのは当然のことだ。相手がまともな男かどうかを見極めるのは特に大事。妹の幸せが最優先だ。

ふざけた野郎ならすぐに別れさせてやる。そう胸に誓って、切り分けた肉を口へと運ぶ。

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