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久々に乗せられた彼の車では緊張しすぎて何を話していいのか全く分からなかった。ソワソワとする彼女を横目に、蘭はにやにやと笑っている。
狙ったあの子と二人同じ屋根の下。これは絶好のチャンスだ。ここで落とす。絶対に落として自分のものにしてやると強く決意した。年下の女の子にここまでマジになっているなんて、昔の自分が知ったらどうなるだろう。びっくりしすぎて心臓発作でも起こすのだろうか。それはそれで笑いもんだ。
「……事務所も大きいですけど、蘭さんのお家も大きいですね……」
「だろ〜?俺ん家ここの最上階。一人で住むにはちょーっと広すぎるからAちゃんとレオが来てくれて嬉しいわ。」
オートロックを解除して、エレベーターで最上階まで上っていく。レオは大人しく彼女の隣に座っており、ここまで主人に忠実な犬も珍しいもんだと感心する。エレベーターが最上階に到達すると、彼の長い足ならほんの数ほで着いてしまうんじゃないかという位置にある玄関の鍵を開ける。
「はいどーぞ。」
「おじゃまします……」
「おじゃましますじゃなくね?今日からここに住むんだから。」
「え、ぁ……た、ただいま、、、?」
「おかえり♡」
戸惑うようなその表情が可愛くて、ただいま、と言ったその声が好きで、思わずにやける。
レオの足をタオルで拭いてやれば、レオは始めてくる家に少し興奮気味だ。くんくんと色んなところを嗅ぎ回っていくレオを眺めながら、自分とAの分のコーヒーをいれる。
「コーヒー飲めるー?」
「あ、はい!……あの、良かったんですか?」
「何が?」
「いや、レオの爪でフローリングに傷が着くんじゃないかと思って……」
「そんなこと気にしなくていーって。フローリングの傷とか気にした事ない。」
これは本当だ。家具にも特にこだわりがない。ソファーでトイレをしてしまったら買い換えればいいし、壁に引っ掛けてしまったら貼り変えればいい。まぁ、レオなら大丈夫だとは思うが。
ソファーに座っていた彼女の前にコーヒーを差し出すと、彼女は「ありがとうございます」と小さく頭を下げた。蘭は彼女の隣に座って、まだ落ち着きなくぐるぐると部屋を回るレオを眺めながら口を開いた。
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鈴(プロフ) - 続編おめでとうございます!! (2021年10月30日 10時) (レス) @page10 id: df5b843723 (このIDを非表示/違反報告)
りく - 文章の構成などもお上手で先が読みたくなってしまいました。応援しています! (2021年10月20日 14時) (レス) @page22 id: cb6ced8fcf (このIDを非表示/違反報告)
五条悟(プロフ) - なんかこのまま嬉々として蘭ちゃんが梵天に笑顔で入れそうだな。レオ君と共に (2021年10月16日 6時) (レス) @page4 id: e4f8a98264 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぽぽ(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!これからも更新頑張って下さい(^^) (2021年10月16日 4時) (レス) @page4 id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも楽しく読ませていただきます! (2021年10月16日 2時) (レス) @page2 id: 530da25b74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年10月16日 2時