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「レオは寝る時リビングのがいい?それともAちゃんの部屋?」

「どうでしょう……リビングにおりてくることなんて、うちではそうそうなかったから……」

「なんで?」

「……父と相性が悪いみたいで。」





Aは眉を下げて困ったように笑っていた。聞けば、レオは父親を見る度に唸り声を上げ、父親はそもそもがああなのであまり犬や猫を好まなかったのだそう。





「うちでは自由にリビングに出しといていいよ。そのままレオのベットはリビングに置いとこうか。」

「ありがとうございます。でも、本当に良かったんですか?」

「なにが?」

「ほら、蘭さんかっこいいから……その、モテるんじゃないかと思って……彼女さんとか出来たら困りません……?」





不安そうにこちらを上目遣いで見上げてくるAに愛おしさが溢れてくる。可愛いなぁ〜なんて考えていると、これはアタックのチャンスじゃね?なんて考えが割り込んでくる。





「作る気ねぇよ。俺好きな子いるし。」

「え……!?」





Aは驚きの声を上げたかと思うと、表情を暗くさせる。そんな泣きそうな顔をされると心臓に悪い。期待していいものか、と浮かれそうになる気持ちを何とか押しとどめる。





「じゃ、じゃあ尚更……」

「いーのいーの。その好きな子とは同棲までいったから。」

「え?」





今度は動揺をそのまま体現したような裏返った声に、思わず笑いそうになる。コーヒーの入ったカップをローテーブルに置き、彼女の肩を優しく引き寄せた。





「Aちゃんは俺が反社だって知ってたんだもんなぁ。それでも俺に会いに来てくれてたんだもん。もう気にすることねぇよな♡」

「え、ぁ、あの、」

「本気で落としに行くからそのつもりで♡大丈夫、Aちゃんの嫌がる事はしねぇよ。」





ここは大人の余裕を見せて、落ち着いて。そう自分に言い聞かせながら、小さく微笑みを浮かべて彼女の肩から手を離す。カップを手に取り、コーヒーを啜ると、「あの、」と彼女が口開いた。





「んー?」

「………いまの、本気で言ってます……?」

「俺が冗談でこんなこと言うと思う〜?」

「はい。」

「めちゃくちゃハッキリ言うじゃん。」





さっきまで吃っていたのが嘘かのようにハッキリと言われるものだから流石に傷つく。これも普段の行いというものだろう。

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(プロフ) - 続編おめでとうございます!! (2021年10月30日 10時) (レス) @page10 id: df5b843723 (このIDを非表示/違反報告)
りく - 文章の構成などもお上手で先が読みたくなってしまいました。応援しています! (2021年10月20日 14時) (レス) @page22 id: cb6ced8fcf (このIDを非表示/違反報告)
五条悟(プロフ) - なんかこのまま嬉々として蘭ちゃんが梵天に笑顔で入れそうだな。レオ君と共に (2021年10月16日 6時) (レス) @page4 id: e4f8a98264 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぽぽ(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!これからも更新頑張って下さい(^^) (2021年10月16日 4時) (レス) @page4 id: 908e4168b8 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも楽しく読ませていただきます! (2021年10月16日 2時) (レス) @page2 id: 530da25b74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年10月16日 2時

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