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「Aくんお疲れ様っス!」
「明ちゃん、お疲れ様。」
新田の運転する車に乗り、ふぅと一息つく。たまに来る単独任務の依頼。それの報告書をまとめながらプロテインバーを一口齧る。学業に委員会に任務に呪術の簡単な座学。やることは沢山ある。
「あ、新くん元気そうだったよ。」
「お、まじっすか?それなら良かった〜!」
「先輩たちとも仲良くやれてるみたいだったし。」
「それは何よりっす。」
弟の近況を聞けて新田は満足そうだ。彼女がニコニコと嬉しそうに笑っている姿を見て、Aもまた嬉しそうに微笑む。
「良かったらこれあげる。」
「え?」
「京都で買った抹茶の飴。前に食べた時、明ちゃん好きそうな味だと思ってさ。この前行った時買ってきた。」
「え、いいんすか!?この前別にお土産貰ったっすけど…」
「それは補助監督さん宛てだから。これは明ちゃんに。」
「じゃ、じゃあ、ありがたくいただきます…!」
新田にその飴を渡して、Aは満足そうにパソコンを閉じた。ノートパソコンをカバンにしまうと、小さく息を吐く。
「疲れてるッスか?」
「んー、まぁそこそこには。でも大丈夫だよ。これくらいはね。」
「あんまり詰めすぎるのも良くないっすから。気をつけるんすよ。伊地知さんも心配してたし…」
「私は潔高くんの方が心配だけど……」
「それは……まぁ………」
新田は眉を下げて苦笑いを浮かべる。彼は毎度のように五条にパシられていつも大変そうだ。
「着いたっすよ〜」
「ありがとう、明ちゃん。」
「いいえ〜あんまり無理しないようにするんすよ〜」
ひらひらと新田に手を振って、高専内へと入る。少し仮眠をとるか……と考えながらスケジュール帳を開いた。
「んー………寝れて3時間…………いや、2時間か………」
なら起きといた方がいいよな、とため息を着くと、後ろからポンッと肩を叩かれる。
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零落(プロフ) - 久々に占ツクに戻ってきたら超良作に出会って、一気に最新話まで読んでしまいました。話の途中で何度も笑ってしまったり、感動したり…もう最高です!素敵な作品をありがとうございます。これからも更新楽しみにしております。 (2021年6月4日 6時) (レス) id: 35493f6139 (このIDを非表示/違反報告)
方言男子 - やべ、性癖に刺さった (2021年5月26日 18時) (レス) id: b75236f17d (このIDを非表示/違反報告)
海洋生物(プロフ) - 続編おめでとうございます!成長した夢主くんかっけぇ!あと面白い!これからも頑張ってください! (2021年5月25日 7時) (レス) id: c21e60aa61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年5月25日 5時