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「ここでいいのか?」

「大丈夫〜ちょっと待ってて。」





運転席にいた鶴蝶にそう伝え、車から降りると早速タバコに火をつける。時刻は2時半。そろそろ約束の時刻になる。

タバコを吸い終わり、灰皿にタバコを押し潰してもう一本タバコに火をつけようかと思っていると、黒髪のオールバックの男の姿が目に止まる。その男は背も高く体格もいい。目元は鋭く、なかなか近寄り難い雰囲気を醸し出していた。Aはタバコの箱をポケットにしまい、大きく手を振った。





「くろちゃ〜ん♡」





彼女がそう叫ぶと、その男が顔を上げて彼女の姿をとらえる。かと思うと、表情を明るくさせ彼女の方へと駆け寄ってくる。





「Aさん!!お久しぶりです!」





勢いよく頭を下げたその男。先程まで不機嫌そうな顔だったにも関わらず、彼女の姿を見た途端にまるで忠犬のようにしっぽを振っているのだ。

その男こそ、狂犬と恐れられている皇紅狼だった。笑った口元から見えるぎざぎざと尖った歯は、確かに噛みつかれたら一溜りもなさそうだ。





「お勤めご苦労さん。案外会えるのも早くて良かった〜」

「うっす!」

「くろちゃん、早速なんだけど、今からあんたの仲間に会わせてやるから。やべぇ人らもいるからさ、喧嘩売っちゃダメだよ?」

「やべぇ人ら……?」

「詳しくは中で話すからさ、とりあえず乗んな〜?」





そう言って、Aが後部座席の扉を開けると、「ありがとうございます!」と頭を下げて車に乗り込んだ。





「かくちゃんお待たせ♡」

「あぁ。こいつか、皇って。」

「そうそう〜くろちゃん、この人は梵天幹部の鶴蝶さんね〜」

「梵天……?……梵天!?」





皇はAと鶴蝶を交互に見合わせた後、なんのこっちゃと首を傾げた。梵天と言えば、世界最大の犯罪組織。まさか彼女の言うやべぇ人らが彼らのことだとは思わなくて、開いた口が塞がらない。

その間にも、鶴蝶はアクセルを踏んでその場から車を離した。





「うちの兄貴がさ、梵天の幹部なんだよね〜」

「そーなんすか…!?」

「そーそー。でさ、なんでお前にこの話をしたのかってわけなんだけどさ、お前をうちのチームの幹部にしたいって話はしたっしょ?」

「う、うっす、」

「だからだよ。幹部にする、つまりはお前をそれなりに信頼してるから話してやってんの。」





「分かる〜?」と首を傾げて笑うAに、皇は何度も首を縦に振った。

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自律思考固定砲台 - 梵天大好きな私の為に作られたのかと思った…。作者様、マジで神じゃん!? (9月27日 22時) (レス) @page38 id: 426cb43a7c (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - 夢主ちゃんがマジで好み過ぎる… 主様の作品大好きです!応援してます! (9月26日 12時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています! (9月20日 13時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - 灰谷兄弟の妹めちゃくちゃいい作品に出会えて嬉しいです!春千夜大好きなので梵天絡みまじ好きです!落ち楽しみにしてます!!これからも更新頑張ってください^_^応援してます! (9月16日 13時) (レス) id: 70f00aa1ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年9月16日 2時

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