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「A、お前さっきから黙ってねぇでどうしたいのか言えよ。お前のチームだろ?」

「だってもう全部決まってんもん。」





「は?」と、その場にいた全員の声が重なる。チームとかめんどくせぇ〜なんて言っているのをよく見かけていたはずだったが、今彼女は「全部決まっている。」とハッキリそういったのだ。





「は?ってなに。」

「いや、は?ってなったからは?って言ってんだよ。お前あれだけチームとかめんどくせぇ〜って言ってたじゃねぇか。」

「言ったけどさ〜チームってのもそれはそれでおもしろそーじゃん?」





彼女がポケットからタバコを取り出しながらそう言うと、すかさず三途がライターを取り出してそのタバコに火をつける。あまりにも素早いその動きに、すぐ隣にいた神宮はポケットから取り出そうとしたライターを引っ込めた。





「で、姫はどういうチームを作りたいのかな。」

「まず、あんた達にもひとつずつ隊を作らせようと思うんだよね。蓮ちゃんと泉ちゃんはセットにするとして、計3つの部隊に分けよっかな〜」

「Aに部隊は必要ないだろ。」

「何当たり前なこと言ってんの?」

「お前が3つって言ったんだろ……!?」

「だから、もう一人いるんだって。幹部候補が。」





先程と同じように、その場の全員の「は?」という声が重なった。これは予想していたようで、Aはげらげらと笑いながら膝を叩く。タバコを灰皿に押し潰して、ひーひーと息をしながら目尻に浮かんだ涙を払う。





「うける〜♡」

「いや、ウケねぇよ。誰だよ幹部候補って。」

皇紅狼(すめらぎくろう)って知ってる?」

「あ、俺知ってる。あれっしょ?喧嘩相手の肉噛みちぎってネンショー入ってるやつ。」

「今どき知らない奴いないでしょ。」

「………お前まさか皇入れる気か!?」

「じゃなきゃ名前出さねぇ〜よ♡」





皇紅狼。彼女らと同年代のその男は、中学一年生の頃、その鋭い歯で喧嘩相手の腱と二の腕の部分の肉を噛みちぎり少年院入になった男。その名前はあっという間に広まり、いつしか狂犬と名が着くようになった。





「でも、あいつネンショー入ってんだろ。」

「僕らの時みたいに姫から絡みに行くの?」

「お前らさぁ、あたしがなんのためにネンショー入ったと思ってんの?」





にこりと頬を上げて笑う彼女に、背筋がぞわりと粟立つ。ただの興味本位。彼女もそう言っていたのだから、そうなのだと信じて疑わなかった。

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自律思考固定砲台 - 梵天大好きな私の為に作られたのかと思った…。作者様、マジで神じゃん!? (9月27日 22時) (レス) @page38 id: 426cb43a7c (このIDを非表示/違反報告)
わわるこ(プロフ) - 夢主ちゃんがマジで好み過ぎる… 主様の作品大好きです!応援してます! (9月26日 12時) (レス) id: e592c4a1c9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています! (9月20日 13時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
ma(プロフ) - 灰谷兄弟の妹めちゃくちゃいい作品に出会えて嬉しいです!春千夜大好きなので梵天絡みまじ好きです!落ち楽しみにしてます!!これからも更新頑張ってください^_^応援してます! (9月16日 13時) (レス) id: 70f00aa1ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蛸花 | 作成日時:2021年9月16日 2時

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