らくだい魔女の恋物語4 (ページ28)

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星空につつまれてページ28

～フウカ～

カ｢フウカちゃん、起きてよぉ～」

カリン？

もう朝になったの？

フ｢ふわぁ～」

ビ｢あ、起きた！」

フ｢ビアンカちゃん、もう朝になったの？」

ビ｢そ、それより屋上行ってみようよ！

　景色きれいだし…」

あやしい。

あやしすぎる。

まぁ、どうせ抵抗しても意味ないからしぶしぶ

ついていく。

　～屋上～

ん？

人影が…ってチトセ！？

ビ｢じゃ、ごゆっくり～♪」

ビアンカちゃんのやつ～…

ビアンカちゃんがバタンとドアをしめる。

チ｢…」

フ｢…」

あたしとチトセの間に沈黙が続く。

気まず～。

もう帰ったら絶対説教してやるんだから～。

チ｢あ。」

フ｢え？」

チ｢ほら、上だって。」

チトセが空に向かって指を指す。

あたしがチトセの指の先をたどっていくと…

　
たくさんのきれいな星がキラキラと光輝いてい

たの！

フ｢きれ～い…」

思わず感嘆の声がもれる。

チ｢きれい…だな。」

チトセがあたしの方を見て言う。

フ｢え？」

チ｢や、そういうことじゃ…///

　その…///」

？

チトセ、顔真っ赤。

こんなに照れ屋だったっけ？

あたしが考え込んでいると…

チ｢2人だけのものだな。」

フ｢え？」

チ｢オレ達2人の星なんだ。

　だって2人だけで見つけたんだろ？」

フ｢そっか、そうだね！」

チ｢オレ、ほんとはフウカと話しにくかったんだ

　なかなか顔あわせれなくて…

　はずかしいっていうか…」

顔あわせれない…

はずかしい…

それ、あたしと一緒だ。

チトセも、あたしと同じ気持ちだったんだ。

こんな気持ちになってたのはあたしだけだと

思ってた。

チ｢男のオレから勇気出さなきゃいけなかったの

　に、ゴメン！」

そう言ってチトセは頭を下げる。

チトセ…

フ｢あたしこそ、ごめんね。

　チトセの気持ちも知らずに勝手にさけちゃっ

　たりして。
　
　あたし、もうにげたりしないから。

　だから、よろしくお願いします///」

チ｢お、おう///」

フ｢チトセだぁ～いすきっ！」

あたしはチトセに思いっきり抱きつく。

チ｢オレも好きだよ///」

まんてんの星空があたしたちを取り囲むように

キラキラとかがやく。

あたしの大好きなチトセの匂いと声に包まれて

とっても幸せな夜でした。

　