らくだい魔女の恋物語4

衣装部屋2 ページ14

〜フウカ〜


フ｢あのさぁ、あたし着せかえ人形じゃない

　んだけど。」


さっきからあたしはビアンカちゃんに

あれでもない、これでもないと服を着たり

脱いだりさせられている。


ビ｢これかわいい！

　あっ、でもこっちの方がいいかも…」


フ｢ビアンカちゃ〜ん、はやく〜。

　遊園地で遊ぶ時間がなくなっちゃうよ…」


ビ｢ちょっと待ってよ〜。」


はぁ…


でもどうしてこんなに真剣になってんだろ？


なにか、あるのかな？


ビアンカちゃん、ろくなこと考えないもん。


きっとまた何かたくらんでるに決まってる。


いや〜な予感…




　 ー数分後ー


ビ｢できた！」

フ｢やっと終わったって、え！？」



ビアンカちゃんが選んだのは、白色の


ワンピースで、白色のレースがついていて、


ピンクのバラがところどころついている。


髪はおろしていて、アイロンでクルクルっと

まいてある。

耳には星形のイヤリングをしていて、頭には

どでかいピンク色のリボン。

口びるには真っ赤な口紅。

おまけに、花の香りがする香水もついている。


まるで、どこかのお姫様が着るような服だ。


フ｢やだ、やだ、やだぁー！」

ビ｢いいじゃん！

　かわいいよ！」


フ｢そーゆー問題じゃなくて…」

すると、衣装部屋にカリンが入ってきた。


カ｢フウカちゃん、かわいいー！

　とっても似合ってるわぁ。」


フ｢うぅ…

　カリンまでぇ…」


ビ｢ほらほらチトセくん達のところへ行くわよ」


フ｢やだ、やだ！」


ビアンカちゃんがイヤがるあたしの背中を

ぐいぐいおす。


チトセ達の姿が見えてくる。


うぅ…


フ｢わあっ！」


すると、あたしは勢いあまってつまづいて

しまった。


最悪…

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