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時刻は日付変わって0時。
案の定悟は帰って来ない。
そんな事が続き、いつも待っていようと思うも寝てしまう。
……今日もまた睡魔に勝てなかった。
朝、スマートウォッチのバイブで目が覚める。
6時に伊地知が迎えに来るから、それまでに持って行く用の朝ごはんを準備する。
今日みたいに深夜帰宅、早朝出勤の日はギリギリまで寝ていたいらしく、以前、朝ごはんはいらないと言われた。
簡単に車でも食べれるようにサンドイッチを用意して、悟のアラームが鳴る5分前に声をかけた。
『おはよ、朝だよ。』
さすがに最強も疲労には勝てないのだろうか、寝起きがすこぶる悪い。
「ん…A?」
『起きて。』
しばらく起こし続けて、彼のアラームが鳴る。
「んー、眠い…」
そう言いながらも起き上がって洗面所へ向かう姿は仕事人だな、と感心する。
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「A〜、会えなさ過ぎて死にそう、もう無理、行きたくない。」
『…再来週休み被ってたし、それまで頑張ろう。』
「その休みも保証ない。」
『まあ確かに。今日の夜は私が秒で任務終わらせたら一緒に過ごせるし、一緒に頑張ろうよ。
……伊地知待ってるんでしょ、お見送りするから行こう?』
悟の荷物とお弁当を持って手を引く。
過労死だけはしないでほしいな。
『じゃあね、行ってらっしゃい。』
荷物とお弁当を渡す。
「朝から作ってくれたの?」
『そうだよ、悟のためにね。』
「…A好き。好き過ぎる、頑張れる。」
『ちょっと屈んで、』
腕を引っ張って視線を合わせる。頬に軽くキスする。
「え、何ずるくない?待ってまだ行きたくないAといたい。」
『早く行きなよ、頑張ってね。』
運転席に周り、伊地知にもお弁当を渡す。
ご機嫌でも不機嫌でも確実に送迎してくれるし、伊地知には頭上がらないや。
まだ一緒にいたいと騒ぐ悟を無事に車へ押し込んで、見えなくなるまで手を振った。
これで少しでも車内でご機嫌だったらいいな。
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そして車内にて。
「ねーAが作ってくれたの美味しすぎる愛情たっぷり!いろいろ優秀過ぎない?今日は一瞬で終わらせて帰ろーっと!」
めちゃくちゃご機嫌だった。
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くまこ(プロフ) - ウルさん» こちらこそ最後まで本当にありがとうございました!リクエストもありがとうございました!書いていて楽しめました(^O^) (2021年9月5日 22時) (レス) id: f5bfbbb40b (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - riyaさん» こちらこそ最後まで本当にありがとうございました! (2021年9月5日 22時) (レス) id: f5bfbbb40b (このIDを非表示/違反報告)
ウル(プロフ) - リクエスト答えて下さり、ありがとうございました!!五条先生の日焼けの仕方に1人で笑ってしまいました(笑)あと、完結おめでとうございます!!本当に見ていて楽しかったです。素敵な作品、ありがとうございました! (2021年9月5日 12時) (レス) id: c74361b71e (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - 完結 寂しいですが 素敵な物語読めて感激です。ありがとうございました。 (2021年9月5日 9時) (レス) id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - ウルさん» ありがとうございます!次更新時に書きます!リクエストありがとうございます! (2021年9月1日 22時) (レス) id: 501da60a6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年8月21日 9時