未練、想い【番外編】

・悩み ページ13

・付き合った後
・貴方side





チョコレート専門店でチョコを買った。30分待ちでようやく買えたんだ。
硝子と食べようと思って医務室へ向かう。




『硝子いる？』

「…あぁAか。丁度良かった。」




医務室には硝子と顔色の悪い伊地知がいた。

伊地知も多忙だもんなぁ、いつも胃薬と頭痛薬を持ち歩いてるとか。




『伊地知どうしたの、体調悪いの？チョコ買ってきたし一緒に食べよ。』

「ありがとうございます、体調はまあ、はい…、」

「…Aにも協力してもらえば？」




硝子にそう言われ、話を聞く。




「最近、五条の機嫌がずっと悪いらしいよ。」

『そうなの？最近あんまり会えてないからわからなくて、』

「…恐らくそれが原因かと思います。Aさんに会えないと仰っていたので。」

『正確には会えてるけど時間はない感じだけどね、』




伊地知がすみません、と頭を下げる。

明日も朝一で悟を迎えに行かなければならないらしい。




『…なるほどね、ごめんね。』

「そういう事だからさ、難しいかも知れないけど、どうにかならないかな。」

『うーん、今日も帰ってくるの夜中みたいだしどうしようかなぁ。』




多分帰ってきてもすぐお風呂入って寝るだろうし、私が先に寝てるかもしれないし。

でも可愛い後輩の為にどうにかしたい。




「Aさんもご多忙ですし、無理なさらないでくださいね。」




そんな話をして医務室を出た。

どうしようもすれ違いの生活、悟はほぼ徹夜込みの連勤でなかなか時間が取れなかった。





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