叶わない ページ26
蒼弥side
ーごめんね、ガリさん。
嗚呼、やっぱり
｢…、いつから？｣
『いつからかは、覚えてない。
けど、あの事故を乗り越えてしばらく経ってからだと思う』
｢そっか、｣
迷惑だった？
なんて、聞けそうにはなかった。
迷惑に決まってるよね、同性に好きになられるなんて良い気持ちはしないだろうし
｢いつかは…、｣
『うん』
｢俺が、作ちゃんを忘れるって思った？
そう期待してた？｣
『…うん』
｢あーぁ…、馬鹿じゃん俺(笑)｣
作ちゃんの事ばっかり考えて、
会いたいと思って、
あの頃の思い出を心の拠り所にして、頑張って学校に行って
それでもいつかは、また笑い合いたいと思ってた。
そんなの、二度と出来るはずがないのに
『！ガリさん、何も言わなくてごめん。
本当の事を言ってれば…』
｢言っても、俺が自覚しなきゃ無駄だし良いよ。
こっちこそごめん、気持ち悪い思いをさせて｣
『そんなことないよ』
｢あるでしょ？
あるから、言えなかったんだよ｣
『…、 ごめん』
さっきから、謝ってばっかりだな
そんな事を思い、ふっと笑ってしまった。
後にも先にもこれが最後かもしれないし
｢これで、本当にいなくなって良いから｣
『え？』
｢理由が分かったし、俺もすっきりしたから。
もう、無理して友達じゃなくて良いよ｣
どうして作ちゃんに、あんなに執着していたのか分かって
失恋していたと自覚して。
一つの、長い悪夢が終わったような
そんな感覚。
『、無理してないよ』
｢もう良いから。
…最後に聞きたいんだけど…作ちゃんのさ、彼女の苗字って山下だったりする？｣
『！なんで知ってるの？』
｢…知らない方が幸せって事もあるよ｣
だから、
｢今まで、ありがとう作ちゃん
…作ちゃんの事が好きでした。｣
これ以上会話をするのが辛くて、一方的に通話を切ってから、すぐに着信拒否をして連絡先を消した。
『ガリさん』
あの優しい声で呼ばれる事は、もうない。
心の支えを失って、これからどうやって学校生活を乗り切れば良いのか分からないけど
｢やるしかないか…。｣
そして、行くあてもなく歩き出した。
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中月さん(プロフ) - 桃さん» レス遅れてすみません、ありがとうございます。結末はまだ分からない状況ですが気長にお待ちください！ (2018年10月17日 11時) (
レス) id: 4fb56a48c0 (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - はじめまして！私は瑞稀担ではしみずが好きなのですが、このお話が1番好きです！ゆとそやにこれからはしみずがどのように絡んでくるのか今からとてもワクワクしています。これからも頑張ってください！ (2018年10月8日 19時) (レス) id: ea97869320 (このIDを非表示/違反報告)
中月さん(プロフ) - 空さん» いえ、コメントありがとうございます!!スランプで思うように書けなくて悩んでいたので凄く嬉しく思います。拙い文章ですが、これからもよろしくお願いします♪ (2018年8月28日 23時) (レス) id: 4fb56a48c0 (このIDを非表示/違反報告)
空 - はじめまして。私はまだ最近好きになったばかりでにわかと言われるほどの初心者ですがこのお話がすごく大好きです。上から目線みたいな言い方になってしまうかもしれませんが更新頑張って下さい。楽しみにしてます。 (2018年8月28日 23時) (レス) id: b4361413e4 (このIDを非表示/違反報告)
中月さん(プロフ) - 花*花さん» ありがとうございます、そういってコメントは嬉しいです!楽しみに待っていてくださいね！ (2018年8月3日 20時) (レス) id: 4fb56a48c0 (このIDを非表示/違反報告)
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