ふざけんな。 ページ27
「えっ…?」
「寄り添ってあげたかった?言ってるだけ?Aちゃんがしんどい時、真緒くんは…Aちゃんのそばにいた?ちゃんと見て、手を差し伸べてあげた?」
真緒くんの顔には明らかに動揺が浮かんでいた。そりゃそうだろう。妹が倒れて、行くと言ったら、来るなと言われ、特別仲の良いわけでもない先輩にこうされてるんだから。
でもいってやらないと気がすまないんだ。
スマートじゃないなぁ。
「…。」
「答えられないの?そっか。だからかもね。Aちゃんが壊れかけてるの。だってそうだよね?」
「真緒くん。頼る人が一人しかいなくて、それなのにその人は、ほかの人のところに駆けて行ってしまった。1人になった子は誰に助けを求めるの?」
「お兄ちゃんだから?お兄ちゃんなら!誰よりも傍にいてあげなよ!温もりを二人で分けいなよ!ねぇ…!バカ兄だよ。」
「それって…」
真緒くんが何かを言いかけた時に携帯の着信音が響いた。
「もしもし、Aちゃん」
『あっ、もしもし、先輩?あえっと…おはようございます…?』
「うん、おはよ。大丈夫?体痛くない?あ、冷蔵庫の中にスポドリ入ってるから、飲んでいいよ。すぐ向かうね、うん。バイバイ。」
「ごめんね、真緒くん。俺行かなきゃ、大事だと思うなら、ちゃんとそばにいてあげないと、いつの間にか消えちゃうからね。」
さぁ、Aちゃんに会いに行こう。
345人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜空 -Night Sky-(プロフ) - すごく面白いです!!続き楽しみです!...完結? (2020年8月20日 0時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
緋凰(プロフ) - みかん星人さん» はっ…!確認してみたらそうでした…!ひぇっ…、やらかしです、、ご指摘ありがとうございます!更新頻度はバラバラですが、これからもよろしくお願いします! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 2788ca1a51 (このIDを非表示/違反報告)
緋凰(プロフ) - 佳乃さん» 描写は自分の好きなように、綺麗に描写できるように、心がけているので嬉しいです!ありがとうございます! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 2788ca1a51 (このIDを非表示/違反報告)
みかん星人(プロフ) - お兄ちゃん。のとこのホッケー、サリーの間違いじゃないですか?すいません!更新楽しみにしてます! (2018年9月23日 0時) (レス) id: 8089ca85b5 (このIDを非表示/違反報告)
佳乃(プロフ) - 真緒くんの両親が酷い・・・ただ描写が切実で切ない・・・思わず泣きそうになりました。 (2018年9月18日 22時) (レス) id: a3cd6ccc41 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:緋凰 | 作成日時:2018年7月20日 0時