19 携帯電話 ページ20
貴方side
太「ちょっとさぁ、中也まだいるの?こんなダサい奴と一緒に歩いてるこっちの身にもなってよ。恥ずかしい...さっさと帰って。」
中「んだと太宰...っ!!俺だってテメェみたいな自 殺にしか興味ねーような男と誰が好き好んでいるかよ!!さっさとA寄越してお前が帰れ!!」
目の前に置いてあるケーキはどれも美味しく、ひと口食べれば広がるその甘さに幸せを感じる。
頭上から聞こえてくる2人の言い争いは、先程から止む気配がない。
中「大体、テメェはいつまでAに付き纏うつもりだ。あの頃もそうだったが、お前達が離れてるのなんか見たことねーぞ。」
太「そりゃあ、わざと離れてないからねぇ。これからもずっと、私はAから一秒でも離れる気は無いし、Aを逃がしもしないよ?」
黙れ、とでも言うように太宰の口にケーキをぶち込んだ。
そのまま窒息死でもすればいいものの、何故か嬉しそうにケーキを口に入れるのを待っているのでそれは諦める。
...ケーキも、勿体無いし。
中「...A。首領が、お前を探してる。」
「そう。...で?」
中「見つけ次第、
「鴎外さんは嫌いだ、そう伝えて。」
中原の首すれすれに近付けたフォークを、ケーキにへと刺す。
グサッ、と音がよく響いた。
中「...分かった。」
「物分りが良くて助かるよー。うん、なら今日あった事は全部赦してあげる。良かったね、死者が出なくて。」
満面の笑みで、そう笑う。
後ろでは、太宰が中也は死んでも良かったけどねと笑っており、それに対してまた中原が怒り喧嘩が始まる。
私はそれを無視して再びその美味しいケーキを堪能していると、中原の携帯が鳴った。
中「...芥川ぁ?」
「ん、懐かしい名前...!!それ、私に貸して。」
ぱっと携帯を中原から奪い取り、その着信に応じる。
芥『あ、中原さん。』
「もしもしー?あ、本当に芥川だ!!久しぶり〜。」
芥『そ、の声...。Aさん!?どうして中原さんの携帯に貴方が!!』
「そりゃあ...私が今中原といるから?」
芥『すぐに行きます!!何処に居るか教えてく...。』
芥川の言葉は最後まで耳に届かなかった。
プープーと切れた携帯の音が聞こえる。
「可哀想に...。ねぇ、太宰?」
太「そうかな?何時もの事だよ。」
256人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チキンカツ - 続きがメッチャ気になります。がんばってください(⌒∇⌒)ノ (2017年2月25日 0時) (レス) id: 76af138a5e (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - 恵美さん» お返事遅れてごめんなさい!!ありがとうございます*(^o^)/*ゆっくりかもですが、これからも宜しくお願いします♪ (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - りゅうなさん» ありがとうございます!!ちまちまと遅い更新ですが、できるだけ頑張って行こうと思います( 'ω')b (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - 物部さん» 最初はすぐ消すかも、なんて思っていた作品が多くの人の目に留まり嬉しく思います!!これからも宜しくお願いします*(^o^)/* (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - みんさん» お返事遅れてごめんなさい!!好きと言ってもらえて嬉しいですヽ(^0^)ノこれからも宜しくお願いします♪ (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花梨 | 作成日時:2016年12月7日 20時