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第28話 ページ10

「ミツヒデ、そっちのそれとってくれ。」

「はい。」

ゼンの執務室にいる2人は黙々と本のページをめくっていた。

「ゼン、これ...。」

「なんだ。」

ミツヒデが指す方をのぞき込むゼン。そこに書かれていた内容は至って普通だった。

〜昨日Aに新たな指令を出した。それが今日から開始される。成功すればいいんだが。〜

「普通のじゃないか。」
腕組みをして頭にクエスチョンマークを浮かべるゼン。

「日付だよ。」

「日付...もしかして。」

「ああ、Aが出て行った日に限りなく近い。Aに関することが書かれてあるのはこれが最後だ。」

「Aが出て行ったことは書いてないのか!?」

「ああ。」

何かがおかしい。普通そんな重大なことは書くものではないか。

「この指令が原因のようだな。」

「多分な。せめて指令の内容がわかればなあ。」

2人してまた考え込む。しばらく部屋には沈黙が戻った。


ドアノブをまわす音が聞こえ、人が入ってきた。
「お邪魔するよ。」
イザナが入ってきたのだ。
ゼンとミツヒデは思わぬ来客に、いや、今最も来て欲しくない人物に驚き固まってしまった。そのためか礼儀作法すら忘れていた。
そんな2人の様子を知ってか知らずか、イザナはゼンの手元を見ていう。

「やっぱりゼンだったか、私の日記を持っていった奴は。」

ミツヒデよりはやく、だがようやく驚きのフリーズから立ち直ったゼンがなんとか口を開いて問う。

「あ、兄上一体何をしに……。」

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設定タグ:赤髪の白雪姫 , オビ   
作品ジャンル:恋愛
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える@低浮上(プロフ) - ワンダーランド☆さん» わああありがとうございます!! (2016年9月3日 23時) (レス) id: 452b3821d2 (このIDを非表示/違反報告)
ワンダーランド☆(プロフ) - える@低浮上さん» 嫌なわけがないです!!ぜひぜひよろしくお願いします!! (2016年9月3日 23時) (レス) id: 56d0db472c (このIDを非表示/違反報告)
える@低浮上(プロフ) - 失礼します、あの、もしよかったらあなたの作品のスピンオフを書かせていただいてよろしいでしょうか……!! 嫌なら全然構いません! (2016年9月3日 22時) (レス) id: 452b3821d2 (このIDを非表示/違反報告)
ワンダーランド☆(プロフ) - えるさん» ありがとうございます!頑張りますねー! (2016年7月31日 16時) (レス) id: 56d0db472c (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - オビ好きなのですごいおいしく読みました!!更新まってます! (2016年7月30日 14時) (レス) id: 5e75a04cfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ワンダーランド☆ | 作成日時:2015年12月16日 20時

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