＊*導かれし者へ*＊ (ページ6)

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言葉ページ6

管理人は、読み終わった本を閉じて
静かに本棚へと戻した。

「“死”という言葉は、存在してはいけないのです」

優しく微笑み、管理人は貴方を見た。

“私は決して障害に屈しはしない。
いかなる障害も、私の中に強い決意を生み出すまでだ。”
――『レオナルド・ダ・ヴィンチ(イタリアのルネサンス期の芸術家/1452～1519)』

“どうして自分を責めるんですか？
他人がちゃんと必要な時に責めてくれるんだからいいじゃないですか。”
――『アインシュタイン(理論物理学者/1879～1955)』

“小さなことは本当に小さい。
でも、小さなことを真心を込めて行うことは偉大なことなのです。”
――『マザー・テレサ(カトリック修道女/1910～1997)』

“夢を求め続ける勇気さえあれば、すべての夢は必ず実現できる。
いつだって忘れないでほしい。
すべて一匹のねずみから始まったということを。”
――『ウォルト・ディズニー(米国のエンターテイナー、実業家/1901～1966)』

“楽しんでやる苦労は、苦痛を癒すものだ。”
――『シェイクスピア(英国の劇作家、詩人/1564～1616)』

“人間は、生きている間に、
なぜもっと素晴らしい人生を送らないのかなぁ。
素晴らしい満足しきった人生を送れば、
死ぬ時にそんなに苦しまなくたっていいんだろうなぁ。”
――『手塚治虫(日本の漫画家、アニメーター、医学博士/1928～1989)』

“おれは落胆するよりも、次の策を考えるほうの人間だ。”
――『坂本龍馬(江戸時代末期の志士、土佐藩郷士/1836～1867)』

“じっくり考えろ。
しかし、行動する時が来たなら、考えるのをやめて、進め。”
――『ナポレオン・ボナパルト(フランスの皇帝、政治家、軍人/1769～1821)』

“私は、死んだ後でも、生き続けたい。”
――『アンネ・フランク(「アンネの日記」著者、ユダヤ系ドイツ人少女/1929～1945)』

管理人は静かに言った。

「大切な人が死んでしまったのに、
貴方がまだ生きている理由を教えてあげましょうか｣

｢“その人を忘れないでいるため”ですよ。簡単でしょう?」

管理人はそう言って再び微笑んだ。

「死んだ人よりも、誰かの中で生き続けている人の方が多いんじゃないかな」

「貴方がこの世を去った時、貴方は誰かの心の中に生きる存在になれますか」

貴方に微笑みかけながら、
管理人は次の本を手に取った。

「さぁ、まだまだ物語はたくさんありますよ」